菅田将暉らがイエローカーペットに登場！
豪華キャスト集結で、観客も熱狂

ステージ上に松山監督を含め13人が揃うと、菅田さんが「炎天下のなか、ありがとうございます」と、ニッコリ。その後、一人ひとり役柄が紹介されて挨拶をしていると、滝藤さんの番になったところで、突然「滝藤さ～ん！」という観客から大きな声援が。これに滝藤さんがガッツポーズのように大きく手を掲げます。また、「暑いから、みんな水分をいっぱいとって、楽しんでいってください」と、うれしそうな笑顔で、観客を気遣いました。

　MCを務める軽部真一フジテレビアナウンサーから、「ミステリと言う勿れ」の映画化が決まった際の心境を聞かれた菅田さんは、「僕は（今作で描かれる）“広島編”を見て、ドラマのオファーを受けたんです。ドラマには入らなかったけど、整くんの説明にもなっているエピソードなので、これをやらないと終われないと思っていて。だから、映画化はうれしかったです」と、喜びを語りました。

狩集家の遺産相続人の1人、赤嶺ゆらを演じた柴咲さんは、現場に入った際、久能整の姿をした菅田さんを初めて間近で見て「ドラマで見ていたので、『あ、本物だ』と思いました」と、笑顔で語ります。さらに、「厳かなシーンから（撮影が）スタートしたので、ピリピリとしていて、『この殺伐とした空気で続くのかな』とドキドキしていたんですけど、いつの間にか学校みたいになっていて、現場に行くのが楽しかったです」と、振り返りました。

　町田さんが演じた狩集理紀之助は、メガネ姿が印象的ですが、「ベストオブメガネを選びました」とコメント。また、「その甲斐あってか、菅田くんから『メガネ、めっちゃいいですね』と言っていただいたことがあって、すごくうれしかったです」と、真っすぐ菅田さんを見て語ります。すると、菅田さんは「1回、『メガネ忘れた』って言って、かけてたことありましたよね（笑）」と、暴露。続けて「『メガネどこだろう？』って探していて、『かけてますよ』って（笑）。それくらい、馴染んでいたんですね」と菅田さんが笑うと、町田さんも大笑いしながら「体の一部みたいになっていましたね」と明かしました。

キャスト、スタッフは、場所を移し、完成披露試写会の舞台挨拶にも登場。ここでも一人ひとり紹介され、挨拶をしていく進行でしたが、狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴役を演じた松下さんを、「松下“こうのすけ”さん」と、はっきりとした口調で紹介した軽部アナ。菅田さんがすかさず、隣に立つ松下さんに向かい「松下こうのすけさん、お願いします！」とお辞儀をしながらいじると、松下さんは「ちょっと待って！いけない。それは無理よ。さすがに『どうも～』とはいけなかった」と大笑いでツッコミ。菅田さんも笑いながら「軽部さん、珍しい！」と驚いた表情を見せると、軽部アナは「アナウンサー生活39年で、本当に申し訳ございません」と、謝罪をしつつ、改めて松下さんを紹介します。これを受け、松下さんは「現場でたくさんのことを学ばせていただきました」などと思い出を語り、最後に「松下洸平でした！」と、しっかり自己紹介をして笑いを誘いました。

その後、軽部アナは原さん演じる本作のヒロイン・狩集汐路の父・狩集弥役を演じた滝藤さんの紹介時に、「かりあつめ…」と噛んでしまう事態が発生。菅田さんが「名前が難しすぎるんです」とフォローする場面も。そんなハプニングのなか紹介された滝藤さんは、「オファーをいただいた時に、『素晴らしいドラマを作った人たちと映画を作れるんだ』と、すごく喜んだんですけど、台本を見たら、（この日の登壇者であるメインキャストの）誰にも会わないという（笑）。保奈美さんは奥さん役でしたけど、今日初めて会いましたもんね！」と、鑑賞後の舞台挨拶だからこそのコメントで会場を盛り上げました。

続く、ドラマ時からの続投キャストである伊藤さんは、「滝藤さんがそんなことを言ったら、私たちは…」と言いながら大爆笑。伊藤さん、松也さん、筒井さんが演じた大隣署の刑事たちは、広島が“管轄外”のため、撮影は1日だったそう。それでも、久しぶりの“ミスなか”チームの集結に、松也さんは「楽しい共演者の皆さんに恵まれたんだなと改めて実感しました」と、楽しかったという撮影を振り返りました。

　トークを展開するなかで、町田さんが「菅田くんを中心に、『原作はこうだったよね』ということをディスカッションできたのがすごくありがたかった」と語ると、菅田さんが「今回は、皆さんとご飯にも行けたんです。大隣署のとき（ドラマ撮影時）はなかったなと思って」と、ボソリ。軽部アナが「今回のキャストのほうが、絆が強かったということですか？」と聞くと、菅田さんが「ハッキリ言ってそういうこと」と言いながらニヤリと笑います。これに松也さんが「悔しいですね！」と声をあげ、さらに「たった一度の（共演の）松下“こうのすけ”に負けるとは！」と、松下さんをいじり、会場に爆笑が起こりました。

「ミステリと言う勿れ」の重要人物の1人、犬堂我路を演じた永山さんは、今回共演したのは原さんとのみ。海での撮影だったそうで、「（原さんは）海よりもキレイでしたね」と、しみじみ語ると、原さんは照れ笑い。永山さんが「空き時間もいろいろとお話をさせていただいて。すごく親しみやすくて、いい子だなと。無理せず、女優業を続けてほしいなって」と続けると、「頑張ります！」と元気に宣言する原さんでした。

　本作のキャスト、スタッフ13人が揃うのは今回が最初で最後。菅田さんは「こんな機会をいただけて、すごく感謝しております。（原作の）田村由美先生の言葉がちょっとでも人に届くとうれしいなと思います。ありがとうございました」とコメントし、イベントを締めくくりました。