菅田将暉は“汁俳優”、Fukaseは“ひょうきん”、高畑充希は“路線バス好き”、小栗旬は“人見知り”、中村獅童は“ネコ好き”。映画「キャラクター」初日舞台挨拶で意外な一面を明かす

本作は、永井監督と原案・脚本を手掛けた長崎尚志氏が構想10年をかけて完成させたもの。これだけ時間がかかったものの、永井監督は「10年前だったら、僕は長編デビューしていなかったし、このタイミングで良かった」と笑顔を見せます。続けて、「（10年前は）菅田くんもまだ仮面ライダーだった？（まだ若手の時期にダークな作風の本作を）やらないでしょ」と自虐的に話を展開。菅田さんが「まず、僕のことを知らないでしょ（笑）」とフォローを入れると、永井監督が「10年待った甲斐があった」と、改めてうれしそうに語っていました。

今回、初めて芝居に挑戦したFukaseさんは、撮影に入る1年半前から準備していたこともあり、ようやくの公開にうれしそうな表情を見せます。ただ、ポスターに関して気になることがあったようで、「『美しき異常者』と書いてあって、それはハードルが高いなと（笑）。菅田くんの役には『未熟な漫画家』と書いてありましたが、逆だろう」と、率直な思いを吐き、笑いを誘う場面も。

さらに、「SEKAI NO OWARIメンバーは、映画を見てくれましたか？」という問いに、「（公開初日の）今日見てくれました」と笑顔で報告。「Saoriから、『これを演じながら、ラブソング書いていたの、マジ、サイコパス』というコメントが来ました（笑）」と、メンバーならではの感想をもらったことも明かしていました。

そんなFukaseさんの役者ぶりついて、キャストの皆さんは「溢れ出る『美しき異常者ぶり』…」（菅田さん）、「本読みから完ぺきだった」（獅童さん）とべた褒め。小栗さんに至っては、映画のPRのためにFukaseさんが受けたインタビュー記事を読んだそうで、「『これまでの幸せな瞬間を一つずつ消して役作りをした』と聞いて、身につまされました（笑）」と、その真面目さに感服した様子でした。

まずは小栗さんが「人見知りキャラ」と発表。付き合いの長い菅田さんも「人見知りでしたっけ？」と首をかしげますが、本人としては「すごく人見知り。知らない人としゃべれないです。最近、大人になってきたので、頑張ろうと思っていますけど」と、極度の人見知りながら、人としゃべるように頑張っていることを告白しました。

高畑さんは「路線バス好きキャラ」。これはキャストの皆さんも知らなった様子で、「へ～！」と興味津々。高畑さんは「めちゃくちゃ路線バスが好きで。なんとなく乗ってどこまで行くか試してみたり、気分が乗ったところで下りてみたり。そういうしょうもない1人遊びをしています（笑）」と、説明しました。

Fukaseさんは「ひょうきんキャラ」。撮影時から、最近のプロモーション活動でも思うところがあるようで、小栗さんは「今までの感じで見えてきた」と、納得の表情を見せます。Fukaseさんが「よく寡黙だと思われる」というと、菅田さんは「家で、1人でドミノしてそう（笑）」とボソリとつぶやき大笑い。さらにFukaseさんが「別に面白いわけじゃないけど、割とずっとふざけてる」と、自身を分析すると、小栗さんが「俺、Fukaseくんは可愛いバッグを持っているイメージ（笑）」と明かし、菅田さんも「わかる！オシャレなやつ持ってますね！」と同調していた。

獅童さんは「ネコキャラ」。その意図を「ネコ好きの人って（ネコを）『可愛いね』って褒めるじゃないですか。僕は、いい子いい子されて伸びるタイプなんですよ！」と、流れるように説明。独特の語り口に菅田さんは「漫談みたい（笑）」と、ツボにはまった様子で大笑い。さらに獅童さんは「本編なんかで（出演シーンが）切られたりすると、ものすごく落ち込んじゃうんですよ（笑）。ネコちゃんのように、いい子いい子してもらうのが好きなんだな！」と、付け加えていました。

最後に、菅田さんが「汁キャラ」と発表。「これ難しくて…。人生振り返って、この10年くらい、（芝居で）汗、鼻水、涙をすごく流してきたなと思って。あと俺、超汗っかきなんですよ」と、自身のキャラを解説。すると、小栗さんが「“汁俳優”ってことね？“汁将暉”（笑）」といじり始めます。菅田さんが「やめなさい！」とツッコみますが、Fukaseさんが「僕、（菅田さんと距離が）近いシーンがあったので、“汁将暉”を感じました！浴びました」と追随し、キャストの皆さんは爆笑。終始笑顔の絶えない、和気あいあいとした舞台挨拶となりました。