最先端は「IoT」…過酷な現場を変える介護ロボットと最新技術を追う

最先端は「IoT」…過酷な現場を変える介護ロボットと最新技術を追う

2016年11月29日 (火)
公式ツイッター @web_tokudane

未来のあなたを介護するのは誰だろう? もしかしたらそれはロボットかもしれない。
少子高齢化が進む日本の介護の現場に普及している最新テクノロジーを取材した。





まずは、特別養護老人ホームに導入されているコミュニケーション・ロボット。このロボットの動きをマネて踊ったり歌ったり会話をすることで認知症予防の効果もあるという。





身に着けて重いものを持ち上げる「マッスルスーツ」や、歩くのが難しい高齢者の足に装着してリハビリを支援するロボットの導入も進んでいる。こうした中、今最も注目されているのが「IoT」を活用した介護機器だ。

IoTとは「Internet of Things」の略で、様々な「モノ」をインターネットにつないで相互に制御する仕組みのこと。今回のテーマの場合、インターネットにつながった介護機器のことを指す。



例えばこのベッドは、マットレスの下に敷いた機械で寝ている人の呼吸や心拍数を検知。



これまで介護施設では、夜間に要介護者が眠っているか、ベッドから離れて徘徊していないかは、職員が定期的に一人ずつ見て回る必要があった。しかしインターネットにつながったIoTベッドを導入すれば、離れた場所から全員の様子をパソコンでチェックできる。

自身も介護の経験があるコメンテーター、デザイン書道家の山崎秀鴎さんも期待を寄せる。

山崎「待ってましたって感じがしますよ。私も父を介護していたし。医師と看護師と介護士と介護ロボットがうまいこと役割を分担して進んでいくことを待っているんです」

さらに呼吸データから亡くなる兆候を事前に察知し、家族に連絡することができるセンサーも開発中だという。最期の「看取り(みとり)」を検知するのは、家族や介護にあたっている人たちにとっては切実な問題なのだ。



伊藤「IoTというと人間味がないように思われるけれど、実はそうじゃないんですね。こういった装置があると、1週間ぐらい前から体の状態の流れが分かるんです。機械に看取らせるのではなく、人間が人間を看取るために亡くなる前兆を知ることは大きな意味があると思います」

キーワード: 独自知っ得情報医療
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