元横綱・千代の富士 早すぎる死…スーパードクター“すい臓がん”語る

元横綱・千代の富士 早すぎる死…スーパードクター“すい臓がん”語る

2016年08月01日 (月)
公式ツイッター @web_tokudane

「ウルフ」の愛称で親しまれた元横綱・千代の富士の九重親方が、きのう午後 すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなった。
61歳だった。



小倉「本当に強い横綱で、大横綱・北の湖を悪役にしてしまうほど人気がありましたよね。土俵でも四股を踏むとき足がピッとあがって、実に見事でした」

九重親方は1970年に15歳で初土俵。
力士としては小柄といわれたが、厳しい稽古とトレーニングで鍛えた鋼のような体で圧倒的な強さを発揮する。
1981年の初場所には、「憎らしいほど強い」と言われた大横綱・北の湖を優勝決定戦で破り初優勝。その年のうちに2度目の優勝を遂げると横綱に昇進。以来、歴代3位となる31回の優勝回数をはじめ、様々な輝かしい記録を打ち立てた。



91年に引退すると名門・九重部屋の親方となり、大関・千代大海をはじめ多くの力士を育てあげた。
去年5月には還暦の土俵入りを披露した。



しかしこの時にはすでにすい臓がんが進行。
相撲に詳しい横野レイコリポーターが振り返る。

横野「去年の7月に人間ドックで分かったので、『早期発見だから大丈夫だよ』って強く仰っていたんです。それが今年になって他のところにも転移して。7月の名古屋場所で激痩せされていたのにビックリしたんですが、こんなに早くとは…」

すい臓がんについて、外科医で米コロンビア大教授の加藤友朗さんが解説する。

加藤「すい臓がんはなかなか発見できないんですね。それから手術がすごく大きくなるので、疑うぐらいではなかなか思い切って手術できない。両方の意味を含めてすごく難しいがんですね」

加藤さんの世代にとって九重親方はまさにヒーローのような存在だったという。
昭和の大ヒーローにして小さな大横綱“千代の富士”。
謹んで哀悼の意を表します。

キーワード: ニュース医療
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