覚醒剤事件で有罪判決…元「うたのおにいさん」更生への道に密着

覚醒剤事件で有罪判決…元「うたのおにいさん」更生への道に密着

2016年07月19日 (火)
公式ツイッター @web_tokudane

チビッ子から慕われた「うたのおにいさん」による、まさかの覚醒剤事件…。
今年4月、NHKの9代目「うたのおにいさん」だった杉田光央(あきひろ)さんの逮捕は、全国に衝撃を与えた。
取材班は、6月20日、東京地裁で懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡されたばかりの杉田さんを独占取材した。



杉田「あぶりなので、ガラスパイプに入れて、バーナーであぶって吸引していたんです」



とくダネ!医療班は、東京・渋谷区の自宅を引き払った杉田さんに密着。この狭いトイレで何回も覚醒剤を使ったという。杉田さんは現在、長野県上田市にある薬物依存者のための民間リハビリ施設 「長野ダルク」に身を置いている。



男性9人との共同生活。そのうちの一人が右腕を見せてくれた。



そこにあったのはミミズ腫れのようになった注射の痕だった。
彼らはみな薬物依存症からの回復プログラムを受けている。起床は朝は5時45分。その後は食事の準備、朝食と、スケジュールが細かく決められている。朝食後は6qほどのランニング。



杉田「一度覚せい剤に手を出してしまうと、やめてても目の前にしたら…恐いんですよ。悪いことだってわかっているんですけど、そういうもんですよ」

この生活をしていれば、依存症から回復することができるのだろうか?
国立精神・神経医療研究センターの松本医師は、「薬を使っているときのライフスタイルだと、どうしても考え方や感じ方が、薬を使っているときの感じになってしまう。だからその当時とは違うライフスタイルとっている」と説明する。

この日は、薬物中毒の悩みを包み隠さず話し合うグループミーティングが行われた。そこでは再び薬物を始める「引き金」について、リアルな会話が展開されていた。



男性A「覚醒剤だったらしゃぶ仲間ですかね」
男性B「雑居ビルの階段とか?」
(一同「あはははは」)
男性C「使ったっすね」
男性B「使ったなぁ」
杉田「孤独とか。焦燥感とかマイナスな時もあるし。あとは仕事の達成感、達成した時のご褒美。深夜のネオン街とか」
男性C「繁華街は僕も確実っす」
杉田「クラブとか」
男性C「行ったらもう、アウトっすね」

グループミーティングで他の人の「引き金」を知ることが、今後自分に降りかかるかもしれない誘惑を知ることにつながるのだという。
杉田さんは、こうして覚醒剤のない生活を1日ずつ積み上げている。
自分の今後について杉田さんは「いつかまた人前で歌いたい」と話した。

キーワード: ニュース独自医療
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