山中章子アナが見た現実…水不足で命を失うトーゴ共和国の人たち
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— WEBとくダネ! (@web_tokudane) 2016年6月16日
西アフリカの小さな国・トーゴ共和国。
“世界最貧国”の一つとして知られるトーゴでは、貧困問題と共に深刻な「水不足」にも直面している。
その現状を知るため、山中章子アナウンサーがトーゴ北部のパンベルタという小さな村を訪れた。
人口400人ほどのパンベルタでは、去年1年間で20人もの人が命を落とした。
その原因は…不衛生な飲み水。
機械を使って深さ100mまで掘削すれば清潔で安全な飲み水を確保できるのだが、その費用は約140万円。
貧しいパンベルタ村にはそんなお金はない。
では、村人たちはどのようにして飲み水を得ているのだろうか?
山中アナは、水汲みに行くという9歳の女の子、サリヤちゃんに同行させてもらうことにした。
40℃近い猛暑の中、歩くこと30分。
子供には相当、つらい道のりのはずだ。
そして、ようやくその「井戸」に着いた時、山中アナは信じられない光景を目にした。
直径5mを超える大きな穴。
村人が総出で3日3晩かけて掘ったというが、その水量は穴の底からわずかにしみ出してくる程度。
小さな水たまりのような「井戸」だけが村人の命綱となっているのだ。
しかも、その水は泥や汚物で濁り、到底飲み水と呼べるレベルではない。
この井戸は唯一の飲み水の供給源だが、これが原因とみられるコレラやチフスといった病気に村人の多くが苦しめられ、命を落としている。
しかし、こんな汚れた水を巡って村人同士でいさかいが起こるほど、水不足は深刻なのだという。
井戸に案内してくれたサリヤちゃんも、これまでに何度も下痢や腹痛に苦しめられてきた。
それでも家族を助けるために、学校にも通わず、毎日水くみに追われている。
そんな彼女に将来の夢を聞いたところ、こう答えた。
「学校に行ってないからなりたいものなんて分からない。水に困らない場所で暮らしたい…」
山中「濁った水を煮沸したり、ろ過して飲めばもっと安全に飲めることは村の人たちも分かっているんですが、極限状態だとそういう理性さえ奪われてしまうんです」
家事に追われ、遊ぶこともままならないサリヤちゃんが、取材の合間に山中アナにマンゴーを手渡してくれた。
その時のサリヤちゃんのはにかんだような笑顔が今回の取材で1番心に残ったと山中アナは語る。
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