動物園で大人気! ニワトリの「まさひろ君」に起きた奇跡とは?
大阪市の天王寺動物園にいる「まさひろ君」というニワトリをご存知だろうか?
別名、“奇跡のニワトリ”と呼ばれるまさひろ君は、なんと3回も奇跡を体験してきたという。
第1の奇跡が起きたのは、まだヒヨコのころ。
実はまさひろ君、アライグマやキツネの“生き餌”として動物園にやってきた。
1羽、また1羽と仲間が“消えて”いくなか、ついに飼育員につかみ上げられたまさひろ君。
そして、連れて行かれた先は…
なんとマガモの飼育舎。
まさひろ君は、マガモのひなに餌の食べ方を教える先生役に選ばれたため、食べられずに済んだのだった。
第2の奇跡は、成長し、すっかりニワトリの姿になったころ。
野生のイタチが動物園に現れ、飼育している鳥などを襲ってしまうため、「おとり用の餌」に選ばれたのだ。
しかし、ケージに入れられ待つこと3日…結局イタチは現れなかったため、またも生き延びることに成功!
第3の奇跡が起きたのは、まさひろ君が立派な雄鶏になった頃。
動物園では成長したニワトリは、元気のない肉食動物に「活力剤」代わりに与えられることがある。
望まぬ“出番”を待つまさひろ君。
しかし、なぜか肉食動物たちはいつも以上に元気になったため、「活力剤」の役目は免除に。
3度に渡って生命の危機を乗り越えたまさひろ君に、飼育員も愛着がわき、正式に飼育することになったのだ。
「生き餌」からスタートしたまさひろ君の人生。
しかし、持って生まれた強運を武器に“会えたら幸せになる”ニワトリとして「動物園の人気者」の座にまで登りつめたのだった。