水道管の老朽化で今後料金がアップ? 荘口リポーターがワケを徹底調査!

水道管の老朽化で今後料金がアップ? 荘口リポーターがワケを徹底調査!

2016年05月18日 (水)
公式ツイッター @web_tokudane

飲み水に炊事、洗濯。
人の生活に「水」は欠かせないものだが、今、日本の水道がある問題を抱えている。
それは…「水道管の老朽化」。
水道管の破裂などの事故は全国で年間約2万5000件、1日に70件近くも起きている計算だ。



日本で上水道の整備が進んだのは1970年代、そして水道管の耐用年数は約40年。
そのため、広い地域で一気に寿命を迎えているのだ。
すでに耐用年数を過ぎた水道管は全国で約8万キロ。
その距離は、実に地球2周分以上にもなる。



古くなった水道管は、当然メンテナンスが必要なのだが、その費用は原則、その地域の住民が支払う水道料金で賄われている。
つまり、大規模な水道管の補修をしようとすれば、我々が支払う料金は値上がりせざるを得ないのだ。

ちなみに、水道料金は地理的な条件などにより、驚くほど地域差があることをご存じだろうか。
一般家庭で使用されている「家事用」20㎥当たりの料金が最も安い市区町村は…山梨県・富士河口湖町で、835円。
安さの秘密は、富士山周辺の豊富な湧水を利用できるため。
逆に最も水道料金が高いのは…北海道・夕張市で6841円。
その差は約8倍!



北海道は広いため、どうしても水道管が長くなってしまう。
加えて、凍結防止の設備にコストがかかってしまうため、割高になってしまうのだ。

水道管の老朽化に加え、耐震化なども進めていくと、そのコストはどんどん増えていく。
一方で、少子高齢化や過疎化により、水道料金を負担する人口が減っていけば、水道料金の値上げはさらに加速していくという。



この問題について、コメンテーターの深澤真紀さんはこう指摘。

深澤「水道だけの問題じゃなくて、どんどん人口が減っていくと、
これからみんなが平等なインフラサービスを受けられなくなる可能性がある」

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