もしトンネル火災に遭遇したら…専門家が教える命の守り方とは?

もしトンネル火災に遭遇したら…専門家が教える命の守り方とは?

2016年03月18日 (金)
公式ツイッター @web_tokudane

17日午前7時半ごろ、広島県東広島市の山陽自動車道・八本松トンネルで、車12台が絡む多重衝突事故が起き、車5台が炎上した。
トンネル内は真っ黒な煙が充満し、2人が死亡、67人が負傷した。



事故にあった人たちは「出口が煙で見えなかった」「視界が真っ黒になり、自分の手も見えなかった」と、トンネル内で煙に巻かれた瞬間の恐怖を語った。
ではもし、トンネル内で火災に遭遇した場合、どんな行動をとるべきなのか?
トンネル火災に詳しい専門家は、一般的に『低い方に逃げたほうがよい』という。



その理由は「トンネルの傾斜」にあるという。
今回の事故を断面図で見てみると…



八本松トンネルは、緩やかに傾斜していて、広島側の出口より岡山側の出口の方が高くなっている。
事故はトンネル内の広島寄りで起きたのだが、燃え盛る炎に邪魔され、逃げようとした人たちは、上り勾配の岡山方面に逃げざるを得なかった。
そのため、上へと向かう黒煙に巻かれて、避難の方向が分からなくなるなどして、被害が拡大したというのだ。

しかし、今回の事故のように、低い方に逃げられない場合はどうしたらいいのか?
そんな時のために、トンネルに設置されている避難通路の存在を覚えておきたい。



避難通路は、750m以上のトンネルに、基本的には700〜800mおきに設置されている。
見たことがない人は、車でおでかけした時に、トンネルの側面を見てみよう。

いつ遭遇するか分からないトンネル事故。
いざというときは、この記事を思い出してほしい。

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