快挙!グラミー賞受賞の小澤征爾さん…小倉が知るスゴさとは?
世界最高峰の音楽の祭典「第58回グラミー賞」で、最優秀オペラ録音賞を受賞した指揮者の小澤征爾さん。世界のオザワにまた1つ、栄光が加わったわけだが、きのう、80歳とは思えないほどの軽やかな足取りで舞台に上がり、受賞の喜びの表情を見せた。
今回、グラミー賞に輝いたのは、2013年8月の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で指揮したラヴェルのオペラなどが収録されたアルバム。小澤さんはこの時の演奏には特別な想いがあるという。
というのも、2010年に食道がんの摘出手術を受けたのだが、その後、本格復帰を果たした公演を収録したのが、今回、受賞したアルバムなのだ。
23歳の時、外国の音楽とその土地のことを知るために単身、海を渡り、ヨーロッパ中をスクーターで回るなど、とにかくパワフルな小澤さん。かつて、小倉と対談した時には「音楽の都ウィーンよりも日本のほうが小さい頃からピアノやヴァイオリンをやっている子が多いと思うが、今の日本人は個性とか自分というものが薄くなってきた」と嘆いていた。
今回の受賞を受けて、小倉は小澤さんが世界的にどれだけの評価を得ているのかを語った。
小倉「受賞した小澤さんが指揮していたのは、サイトウ・キネン・オーケストラじゃないですか。この集まりは元々、日本のクラシック界を引っ張ってきた斎藤秀雄さんの門下生たちが集まって結成されたものなんですが、斎藤さんに感謝を捧げるために世界各地で演奏している人が1年に1度、定期的に集まって演奏会を行なうんです」
さすが、クラシックに精通している小倉。小澤さんの恩師は斎藤秀雄さんということなのだが…
小倉「そんなサイトウ・キネンが、今ではセイジ・オザワに名前が変わったからね」
なるほど…それは、かなりすごいことだ。
小倉「今でもスキーやったり、テニスしたりするみたいよ」
元アスリートの為末大さんも「こういう元気な人の共通点ってなんか無邪気ですよね!」と感心していた。