「机の下」より「玄関」が安全?…命を守る地震の新常識
ここ1カ月で震度5以上の地震が5回も発生。
いざ地震が起きたらどうするのか、そんな非常時の行動の常識が昔とは変わってきているという。
かつて安全と言われていたことでも、耐震技術が進歩した今はかえって危険を招くこともあるのだ。
そこで今日の直撃御免は「地震発生時に安全を守る行動」を大調査した。
【自宅でグラッときたら机の下?】
まず机の下に避難すると思っている人は多いだろう。
たしかに家具が少ない学校では有効だが、自宅では全く違うのだ。
机の周りの家具が崩れると、逃げ道を絶たれてしまう可能性があるという。
災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんは、避難する場所に玄関を勧める。
玄関は耐震性が高く、過去の震災でも玄関を残して倒壊する家がよくあったという。
【地震だ火を消せ?】
地震が起きたら真っ先に火を消すことが大切…というのも過去の常識。
実は2004年の新潟中越地震の負傷者の1割が揺れた最中に火を消そうとして負傷している。
最近の一般的なガスメーターは震度5程度の揺れを感知すると自動でガスを止めてくれるのだ。
【街で地震ドコに逃げる?】
下のイラストのような街中で地震に遭ったら、アナタはドコに逃げるだろうか?
専門家が勧めるのは意外にもいかにも危険がありそうなガソリンスタンド。
もともと危険物を扱うため施設のため、火災や地震に備えて万全の対策が取られているのだ。
実は阪神大震災でも、周囲の家屋が倒壊するなか無傷で残ったガソリンスタンドが多かったという。
女優で作家の中江有里さん(@yurinbow)も、今の常識はあまりなじみがなかった。
中江「子供の時から机の下に入るとか、火を消すとか当たり前のようにやっていたので未だに刷り込まれています。今は違うんだと言うことを改めて感じました」
明日の直撃御免も、今知っておきたい地震関連の情報。
本当に備えるべき防災グッズとは何なのか徹底調査してお届けする。