貧困、家庭崩壊、そして路上へ…ボリビア・ストリートチルドレンの『負の連鎖』

貧困、家庭崩壊、そして路上へ…ボリビア・ストリートチルドレンの『負の連鎖』

2017年05月30日 (火)
公式ツイッター @web_tokudane

「世界の子どもたちの笑顔のために」
今年度のFNSチャリティキャンペーンは、南アメリカにあるボリビア多民族国への支援を呼び掛けている。



「奇跡の絶景」と称されるウユニ塩湖があるこの国では、50万人ともいわれる児童労働が問題になっていることを先週お伝えした。

しかし問題はそれだけではない。



ボリビア最大の経済都市、サンタクルス。取材に訪れた内野泰輔アナウンサーは、この街で一人の少女と出会った。



現在17歳のエリカは、この街で生活しているストリートチルドレン。
ボリビアには2000人のストリートチルドレンがいるというデータがあるが、実際に何人いるか、正確な数は把握できていないという。
その暮らしぶりは内野アナにとって驚きの連続だった。



内野「ここで寝ているの?」

エリカは交通量の多い目抜き通りで生活していた。
エリカは離婚した両親がそれぞれ再婚したことで居場所がなくなり、ストリートにやってきた。
家庭崩壊に貧困…様々な理由で路上生活に行き着く子供たち。
そんなストリートチルドレンの間ではシンナーがまん延。中毒になる危険にさらされている。



しかしボリビアでは、こうしたストリートチルドレンを保護し、職業訓練や精神的なケアを行う施設が足りていない。



エリカは信号で止まった車の窓を拭いて小銭をもらって生活している。
少し稼いでは近くの食堂へ。意外にも豪勢な食事をすることができる。



しかし、ちょっと路上で働くだけで何とか食べて行けてしまうことも、ストリートチルドレンから抜けられない要因の一つだ。

そんなエリカに話を聞くと、驚くような告白をされた。



内野「こういう生活をしていてエリカにとって大切なものって何?」
エリカ「私の子ども」
内野「子供!?えっ、子供がいるの?いくつ?」
エリカ「6月1日で1歳になるわ」


実はエリカにはまもなく1歳になる息子がいたのだ。
しかしボリビアの児童保護法では、路上で暮らすエリカに子供に会う権利は認められていない。



そこで、取材班は息子の写真を入手。それをエリカに渡した。



エリカ「会いたい…」

久しぶりに子供の写真を見てこらえていた涙があふれたエリカ。
するとある日、エリカは行動を起こす。
路上生活の間、ずっと避けていた学校に向かい「成績証明書」を発行してもらったのだ。



この成績証明書があれば、夜間学校に通うことができる。
エリカは「コックになりたい」と、将来の夢を語るようになっていた。
施設に入って夜間学校に通えば、息子との生活を取り戻すこともできるかもしれない。

子供の写真を見たことで、新しい人生に向かって一歩を踏み出したエリカ。
ほんの少しのきっかけでストリートから抜け出そうとする子供が増えるかもしれない。



FNSチャリティキャンペーンでは、エリカのようなボリビアのストリートチルドレンを救うため、みずほ銀行や郵便局への振り込み、またはクレジットカードで募金を受け付けています。

【口座名】FNSチャリティキャンペーン事務局
【銀行振込】みずほ銀行 東京中央支店(普通)2331113
【郵便振替】00150-1-473142

募金はユニセフを通じ、保護施設の整備など現地の子供たちのために使われます。
詳しくはFNSチャリティキャンペーンのホームページをご覧ください。



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