「この人痴漢です!」間違われた時に「弁護士を呼ぶのはNG」ってどうして?
「キャーッ この人痴漢です!」などと電車で痴漢と間違えられたら、どうすればいいのだろうか?
首都圏では最近3カ月間だけで12件も「線路立ち入り」が発生。痴漢と疑われた人が線路に立ち入るニュースが続発している。あわてて線路に入って電車を止めてしまう事態になる前にどうしたらいいのか。
電車内のトラブルに詳しいレイ法律事務所の河西邦剛弁護士に解説していただいた。
駅員室へ行くのは…×
まず、痴漢を疑われた場合、駅員室へ行って事情を説明するべきかどうか。
これは河西弁護士によると、避けた方が良いという。
河西「冤罪の場合でも、駅員室に行ったことによって現行犯逮捕されていると評価されてしまうので、駅員室に行くことは避けた方がよいです」
相手に名刺を渡すのは…×
何にもしていない場合「正々堂々主張して逃げるわけじゃない」という姿勢を示したくなるだろう。しかし、そのために名刺を渡すのは危険なようだ。
河西「名刺にはフルネームや会社名が書いてある。そうなると、警察が会社に電話することもあります」
笠井アナ「それは困る!」
また、被害者とされている人の被害感情が強いとSNSに名刺に書いてある全ての情報を書き込んでしまう例もあるという。
「逃げていない」ことを証明するなら、『姓』と『携帯番号』だけを書いたメモを渡すのがよさそうだ。
相手と自分の会話を録音するのは…○
このスマホ時代なら、被害者を訴える人との会話を録音することも難しくはないだろう。
河西「冤罪の場合、被害者の言っていることが変遷しがちです。変遷していることが冤罪を示すひとつの事実になります」
その際、自分はやっていない、とキッパリ否認する音声を残しておくこと。「絶対に認めないこと」が大切だという。
弁護士を呼ぶのは…×
この対処には、ネット上で様々な意見が出ているが、河西さんは弁護士の立場から「×」をつけた理由を説明した。
河西「弁護士の『つて』があれば呼んだ方が絶対いいんです。ただ現実的には『つて』がない場合がほとんどなく呼ぶのは難しいという意味でバツです。顧問弁護士がいれば別ですけども、弁護士に連絡しても、すぐに来るのは難しいです」
つまり「弁護士を呼んじゃダメ」というより、一般の人がすぐに弁護士を呼ぶのは現実的ではない、ということ。
まずは現場を離れる。それから弁護士に相談する。そして弁護士の方から警察に「きちんと出頭します」「呼び出しがあったら連絡ください」と伝えてもらうのが望ましいという。
こんな世の中だからか、今では疑いをかけられた際に弁護士との相談をさせてくれる月額590円の「痴漢冤罪保険」なる保険や、疑われた時に映像・音声を撮ってくれる機能や弁護士による対処法を教えてくれる「痴漢冤罪防止ナビ」という有料アプリ(180円)も登場している。
ぜひ覚えておきたいが、小倉は全く違う痴漢対策を考えていたようだ。
小倉「こういう問題が起きないように満員電車をなくすってことが大事だ」
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