エボラ出血熱患者と同乗したら…あなたにも起きる飛行機でのルール

エボラ出血熱患者と同乗したら…あなたにも起きる飛行機でのルール

2014年10月29日 (水)
公式ツイッター @web_tokudane

40歳代の男性は陰性だった…安心したのと同時に今回の事態でエボラの脅威を実感した方も多いのではないだろうか?
とくダネ!では感染症の流行や生物テロなどの危機管理対策を研究する東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授をスタジオに招き、もしエボラ患者と同じ飛行機に乗り合わせたら日本ではどうなるのか? 厚生労働省の想定対応を徹底解説した。

■飛行中に感染が疑われる重症患者が現れた場合
1.CAが患者を他の乗客とは離れたスペースへ移動。
2.重症度によって機内アナウンスで告知するかどうか判断。
3.着陸後、患者を運び出し、乗客は機内で待機。
4.防護服を着た検疫官が機内に入り、患者とどの程度接触したか細かく聞き取り調査。

患者と接触した度合いによって以下のように対応が変わる。
・接触していない人
⇒注意点が書かれた「健康カード」が配られ帰宅できる。
・つばなどが手に付着した人
⇒「健康監視対象者用指示書」が配られ帰宅できる。しかし監視対象となり毎日
朝と夕方に体温を測って検疫所に連絡する『義務』が生じ、破った場合は罰則。
・血液などに接触した人。
⇒指定病院に搬送し隔離され検査を受ける。


■帰宅後、同乗者の陽性が発覚した場合
1.検疫官などが乗客全員に電話をかけ、患者とどのくらい接触したか聞き取り調査。ただし感染者の名前や顔写真を公表するかはまだ決まっていない。
2.状況によって監視や隔離を通達。
3.隔離の場合は自宅などで動かず待機し専用の車両で病院へ搬送。

しかし浦島教授は、これらの対応に問題があると指摘する。

浦島氏「防護服もないCAが感染者に対応するのは危険がある。また感染者に近い人だけが感染するわけではない。自分は接触してないと思っている人でも感染者と同じトイレのノブなどに触る場合がある」

今回のケースではとりあえず陰性だったものの、実際に発症した陽性患者が飛行機に乗っていたら? 発症前に日本国内に入り、その後発症したら? 果たしてどのような対応になるのだろうか?

キーワード: ニュース
公式ツイッター @web_tokudane
このページのトップへ
このページのトップへ