勝負ネクタイ着用の今村復興大臣が2度目の問題発言でレッドカード
きのう、都内で開かれた自民党二階派のパーティーでの講演で、今村雅弘復興大臣(70)が、東日本大震災の被害を報告する流れの中で、耳を疑うような発言をした。
「これはまだ東北でですね、あっちの方だったからよかった。
これがもっと首都圏に近かったりすると莫大な甚大な被害があったと思っております」
大震災が「東北の方だったからよかった」と、被災者の感情を逆なでるような発言をしたのだ。
あとからパーティーに出席した安倍首相は直接この発言を聞いたわけではなかったものの、あいさつの冒頭で「今村大臣の講演の中で、東北の方々を傷つける極めて不適切な発言がございましたので、総理大臣としてお詫びをさせていただきます」と陳謝。
今村大臣はその日のうちに辞意を固め、今朝には辞表を提出し大臣を辞任した。
今村氏といえば3週間前の会見で、福島第一原発事故で自主避難している被害者への住宅無償提供が打ち切られたことを追及されると、イライラが募り怒りを爆発。
今村「出ていきなさい!もう二度と来ないでください!あなたは!」
非難の声が高まると「ちょっと感情的になってしまいました」と謝罪。きのうの会見では大臣としての資質を問われ「行動や実績で評価していただきたい」と自信満々に答えたばかりの暴言で、辞表を出したとはいえ、事実上の更迭といえる。
ちなみに3週間前の会見と、きのうのパーティーの講演で今村大臣が身に着けていたのは、同じデザインのネクタイ。勝負ネクタイのようだが、勝負する時と場所を間違えたとしか言いようがない。
小倉「『東北の方だったからよかった』という文言は入れなくたって通じるはずなのに、何でこんなことを言ったのか。元々、腹の中に東北で良かったって気持ちがあるとしか思えませんよ」
今村氏は、佐賀県出身の70歳。東大を卒業後、国鉄勤務を経て政界に入り、当選7回のベテラン議員。ジャーナリストの山口敬之さんによれば、永田町では政策通と言われ、事務処理能力などを買われて復興大臣に選ばれたという。
小倉「でも、復興大臣って、これまであまり良くないよね?」
復興大臣といえば、旧民主党政権で初代の復興対策担当大臣を務めた松本龍氏が被災地の知事に対し「知恵を出したところは助けますけど、知恵を出さないやつは助けない」などといった上から目線の発言に批判が集まり就任わずか9日で辞任。
その後の復興大臣を見ても、失言やトラブルが多いような気がしてくる。これはいったいなぜなのか?
山口「内閣としては復興に力を入れているとアピールしなければいけないので、発信力がある人、あるいは発信してくれという期待を持たれて就任するわけです。だから、ちょっと強めの発言をしたくなってしまう傾向がある」
発信力があるのは大いに結構。しかし、被災地や被災者に寄り添う気持ちが最も大切なのではないだろうか。
後任には、福島県出身で環境副大臣などを歴任した自民党の吉野正芳氏(68)が起用される。今度こそ被災者目線の政策や発言に期待したい。
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