森友学園「立ち入り調査」ドキュメント「森友劇場」はやっぱり予想外だった
2016年度最後の日、今日3月31日には様々な疑惑が渦巻く森友学園にとって、とっても長い一日となることだろう。というもの、学園が運営する幼稚園と保育園に、大阪府と大阪市が相次いで立ち入り調査を行うのだ。
大阪府による立ち入り調査は「とくダネ!」の放送真っただ中の午前9時予定。幼稚園の前に田中良幸リポーターがスタンバイ。生中継体制を整え、その瞬間を待っていた。そして8時53分を過ぎた時…
立ち入り調査を行う大阪府職員が幼稚園前に到着。世界フィギュアについてのニュースを中断し、中継に切り替えた。
田中「籠池元理事長が出てきて対応するのかどうか、注目ポイントです」
小倉「一応インターホン押すんですね」
ところが、ここで予想外の事態が発生!
田中「インターホンを押しているんですが…中からの応答がないようです」
なんとピンポンに誰も答えない。宅配便なら再配達になるところだが、立ち入り調査ではそうもいかない。どうする、大阪府職員。
田中「完全に“待ちぼうけ”のようになっています。全く応答がないようですね」
小倉「インターホンが壊れているんじゃないですかね?」
田中「他の関係者とみられる方が、このインターホンを使って中に入っていますので、しっかり機能していると思われるんですけど」
笠井「とは言っても、中の人はテレビを見てると思いますよ」
しかし幼稚園はノーリアクション。どうする、大阪府職員。どうなる、生中継。
小倉「これ、このまま待たせていたら大阪府の職員の心証悪くなるだけじゃない?」
笠井「まあ、予定どおり9時から対応するんじゃないですか?」
小倉「まだ4分早いから?」
田中「…いや〜、それにしても長い時間待っていますね」
小倉「もし、これだけテレビ中継やっているのが分っておきながら9時まで待たせているのなら相当なタマですよ」
中瀬「そうならすごいですよね」
新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんも呆れぎみにコメント。しかし、事態はまだ動かない。
小倉「立ち入り調査する方もあきれて待っているような感じですね」
田中「あ、今インターホンが通じましたか?職員の方が声をかけたようなんですけど」
ここでついに動くかと思われたが、インターホンに応答があっただけのようだ。
伊藤「約束が9時だから、9時になったら人が出てくるんじゃないでしょうかね」
菊川「いろいろ準備しているんですかね?」
小倉「今になって準備してもしょうがないでしょ」
伊藤「心理戦に持ち込んでいるんでしょうね。これで相手はイライラしますよね」
中瀬「しょうもない心理戦ですね」
相変わらずの待ちぼうけ映像に、政治アナリストの伊藤惇夫さんも参戦。
ここでついに女性が出てきて大阪府の職員を門の中に迎え入れた。しかし…
田中「ただ、敷地の中に入っただけです」
小倉「今度はここで待たされるのかもわからんな」
田中「そうですね、ここで少し待つような状態です」
中瀬「あ、9時になりました」
小倉「まあ、建物の中に入ったからと言って中継する側としてはどうってことないんですけどね」
とうとう小倉がぼやき始めた9時過ぎ、ついに事態が動いた。
田中「今、建物の扉が開きました。9時を少し過ぎましたが、立ち入り調査が始まります」
ずっと待ちぼうけを食っていた大阪府職員もこれで一安心しただろう。でも一番ほっとしたのは間違いなく、動きのない現場を伝え続けた田中リポーターだったに違いない。
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