まるでSEKAI NO OWARIのような不気味さ…30年ぶりの新種「アスペラトゥス波状雲」
荒立つ海、渦巻く波…まるで映画「アナと雪の女王」で、アナとエルサの両親であるアレンデール国王夫妻の船が沈んだ海のように不穏な気配が漂う。が、しかしこの画像はひっくり返して見るのが正解。
それにしても、これが雲!? CGじゃないの?教えて、アマタツ〜!
天達「これは『アスペラトゥス波状雲(はじょううん)』って雲なんです。天変地異が起こるんじゃないかなと思う人もいらっしゃるかもしれません」
まさにそう思ったよ。そして天達気象予報士によると、この雲は最近の気象界ではなかなかのビッグニュース。世界気象機関という国連の組織が発表する「国際雲図帳」が30年ぶりに改訂され、アスペラトゥス波状雲はこのたび、雲なのに晴れて新種として認められたのだ。
天達「30年ぶりに新種の雲が世界に認められたんですよ」
「アスペラトゥス」とはラテン語で「荒々しい」という意味。まさに名前の通りではないか。では、この新種はどうやってできるのだろうか?
天達「まだ、どのようにできるのか詳しい原因は分かっていないんです」
そう。この雲はまさに謎だらけ。ただ、できる条件はあるようで、その特徴をアマタツが手描きのイラストで解説した。まず、起こる場所はアメリカなどの大平原。広大な大地で発生することが分かっているようだ。
そして上空にある非常に暖かい空気と冷たい空気が、強風によってかき混ぜられるような時に発生するといわれている。
天達「アスペラトゥス波状雲は雨を降らせる雲ではないんですが、周りが不安定になっていますので、近くには雷雲がいる場合があるんですね」
小倉「気持ち悪いね…」
日本で見ることはできないかもしれないアスペラトゥス波状雲。市民科学者のグループが2006年に見つけたばかりというから、地球に何か異変が起きているのではないかと心配になる。見た目だけでなく、存在も不気味だ。
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