またしても「原発いじめ」が発覚…「避難者だとバラす」脅し文句に潜む根深さ
小倉「あまりにもひどいよね」
横浜市や新潟市で、福島第一原発の事故から避難した子供たちへの「いじめ」が相次ぐ中、またしても同じことが起きてしまった。東京都千代田区の教育委員会によると、原発事故を受けて福島から東京に自主避難してきた区立中学校の女子生徒が、同級生3人から「おごってよ」などとせびられ、ドーナツなど約1万円分をおごらされていたというのだ。
先月下旬、女子生徒の母親が「娘がお金を持ち出して友人におごっている」と学校に相談したことで発覚した。
「避難者だとばらす」
これが脅し文句になることそのものが「原発いじめ」の根深いところだ。
千代田区の教育委員会も「いじめの実態を調査するにあたって、被害生徒が避難生徒だとすら知らない生徒もいる中で、この子が避難してきたことを確認することが、被害生徒本人のためになるのか?」と対応に迷いがあったという。
すると、小倉がこう疑問を投げかけた。
小倉「本来であれば、避難してきた人の苦しみだとか痛みを共有しあって、原発ってどういうものかをみんなで話し合ったりするテーマにもなるわけじゃない。それを隠さなくちゃいけない。教育の現場がそういうことでいいんですかね?