人気が混雑を呼ぶ負のスパイラル…京都が世界の観光都市ランキング1位から陥落
いま紅葉が見ごろを迎えている京都市の絶景スポットが多くの人で賑わっている。ところが世界観光都市ランキングで、これまで2年連続1位を獲得していた京都が、2015年は6位に陥落してしまった。一体なぜなのか?
その理由は…観光客が増えすぎたためだという。例えば紅葉の名所・東福寺では、開場前から長蛇の列。本堂から伸びる通天橋では大混雑を緩和するため、11月いっぱいは撮影禁止にしてしまったほど。ところがこの対策が外国人には不評だというから、頭を抱えてしまう。
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人気の嵐山エリアでも「道が狭い!」「トレイがない!」などの不満が噴出している。京都市は渡月橋を歩行者天国にしたり、車線規制をしたり、あの手この手を使っているが解決にはほど遠い状況だ。
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京都を代表する観光スポット・清水寺も当然のように大混雑している。帰りのバスを待つ人の列は100人以上。乗るだけで1時間待ちの状態で、すし詰め状態のバスに外国人は悲鳴をあげていた。
小倉「9月に清水寺の山門辺りまで行ったけど、あまりに人が多くて、そこから先を断念したもん」
取材した荘口彰久レポーターは…
荘口「みなさん全員が『今の京都は素晴らしい』と話すんですが、ただ『ちょっと人が多いかな』という感想はありました」
清水寺ではライトアップをすることで、観光客数の分散化を図るが、閉門時間を延ばせば伸ばすほど、多くの人が訪れてしまうということも起きているようだ。
コメンテーターの深澤真紀さんとデーブ・スペクターも京都が大好き。2人の意見を聞いてみよう。
深澤「車道がすごく混んでいるので、基本的には地下鉄で街中に行って、そこからはレンタル自転車で移動するのが意外にいい」
デーブ「清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟で来たらいいのでは。ベルサイユ宮殿などの世界の観光地は仕方なく事前に整理券を配ってますから、それに近いんじゃないですか」