歴史に「もしも」はないけれど…「もしもトランプ氏が大統領になったら」が現実になった日

歴史に「もしも」はないけれど…「もしもトランプ氏が大統領になったら」が現実になった日

2016年11月09日 (水)
公式ツイッター @web_tokudane

きょうの「とくダネ!」は、アメリカ大統領選の速報を随時お伝えした。中でも盛り上がったのが「クリントン氏が勝つ!」と予想していた学習院女子大学学長の石澤靖治さんと、「トランプ氏が勝つ!」と予想したジャーナリストの木村太郎さんのトークバトルだった。



テーマは「もしトラ」。これは、大ヒット小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の省略形「もしドラ」をもじったもので、「もしもトランプ氏が大統領になったら」という意味だ。



まずは、今国会で大きな山場を迎えているTPP=環太平洋経済連携協定について。聞いてみたところ…お二人はどちらが大統領になっても「白紙になる」という回答で一致。トランプ氏はTPPからの離脱を公約に掲げている。



木村「アメリカにとっては当たり前の話で、新しい大統領がやらないって言ったらやらない。議会も本来、やりたくなかった。オバマ大統領は無理矢理やろうとしているが、できないと思う」

石澤「トランプさんは威勢のいいことを言うが、みんなの耳目を集めることと実際にやることは分けている。まだTPPは発効していないので、彼はスッパリ白紙に戻すのではないか」

続いては日米安全保障の要である沖縄の「基地問題」について。トランプ氏は、日本がアメリカ軍の駐留経費を全額支払わなければ撤退もあり得ると発言している。はたして、沖縄から米軍基地がなくなる可能性はあるのだろうか?



石澤「基地はなくならない」
木村「基地はなくなる」

2人の意見が真っ二つに分かれた。

木村「あのね、トランプが言っているのはお金のことじゃないんですよ。要するに『アメリカはこれまでの世界の警察官だったり世界の主人公という役割をやめようじゃないか』ということ。アメリカ人が外国人のために血を流すのはやめようじゃないか、ということなんですよ。これ、アメリカ人にとってかなり説得力のある主張で、アメリカは基本的にはこれからどんどん退いていくと思う」



小倉「ただ、退くにしても極東の安全を考えると、そう簡単には撤退できないと思うんですけど?」

石澤「僕も基本的にそういう考え。最終的に何年後かに撤退…という話がないことはないと思うんですけど、その前に彼は『俺はこれだけのカネを日本からぶん取ったんだ』ということをやろうとするのではないか。それが1番分かりやすいので」

そして本稿執筆中の午後5時ころ、ついにトランプ氏が勝利宣言を行った。「もしもトランプ氏が大統領になったら」は仮定の話ではなくなった。はたして、日米関係は、世界はどうなっていくのか?

キーワード: ニュース海外
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