原因は「オナラ+レーザー」…手術室の密室火災に「そっとしておいて」の声
火の手が上がったのは東京医科大学病院の手術室。今年4月のことだった。
燃えたのは手術中の女性患者を覆っていた布。すぐに看護師らが生理食塩水をかけて火を消したものの、女性患者は下半身に大きなヤケドを負った。病院は直ちに外部調査委員会を招集し、事故原因の特定に乗り出したが…
手術室のあらゆる場所を調べても、手術機器を調べても火の手が上がる可能性はほぼ無し。このニュースは火災が発覚した当時「とくダネ!」でも取り上げたが、結局原因はナゾのまま残されてしまった…火災(の発生)から半年以上が過ぎた先週、公表された事故報告書に驚くべき事実が記されていた。それは…
「可燃性の腸内ガスにレーザー照射されることにより着火」
腸内ガス…分かりやすく言えば“オナラ”のことだ。
オナラに火が付き火災が起きる…こんなことがありえるのだろうか?
レーザーメスを使う手術経験が豊富な矢追医院の矢追正幸院長に伺うと、レーザーメスだけで火が出る可能性は低いという。実際に手術用の布にレーザーを当ててみても火は付かない。では、そこに腸内ガスがあるとどうなるのか?
矢追院長は、患者を覆っていた布の内側にガスが溜まり、そこにレーザーが当たって火が付いた可能性があると指摘した。しかし、同じような事故は世界的にも例がない。矢追院長は、手術前にガスが多くなる食事をしていたか、排便に問題があったかもしれないと推測した。
作家の橋口いくよさん(@hashiguchiikuyo)は、火傷だけでなく被害者の気持ちを心配した。
橋口「原因が本当に“オナラ”だったら私なら…だから、そっとしておいてあげたいと思います」