9月に繁殖する『危険カビ』から“肺炎”に…あなたの部屋は大丈夫?
台風の上陸が相次ぐ9月。暑い夏も終わり、ホッとしている人も多いと思うが…周囲に“謎の咳(せき)”をしている人はいないだろうか? その人はもしかして、『カビ』が原因で“謎の咳(せき)”をしているのかもしれない。
今回「とくダネ!医療班」が取材したのは、カビ菌が身体に与える影響だ。住まいのどこに、どんなカビ菌が繁殖しているのか?スペシャリスト・千葉大学の矢口貴志准教授と共に大調査した!
協力して頂いた横浜市の若林家は、築20年以上の木造一戸建てに夫婦・子供と祖母の4人で暮らしている。
まず怪しいのはエアコンだが、フィルターから有害なカビは出てこなかった。しかし…
「吹き出し口」からは「クラドスポリウム」という黒カビを検出。大量に吸い込むと、喘息などのアレルギー症状を引き起こす有害なカビのため、定期的な掃除が重要だ。
そして衝撃だったのが、お風呂場の天井で繁殖していた黒カビ。なんと天井から落ちて、5カ月の赤ちゃんが使うイスで繁殖していた。風呂場の掃除の仕方が問題だと指摘したプロフェッショナル矢口氏。正しい方法を聞くと…
矢口氏「硬いもので、タイルの目地やプラスチック製品をこするのは禁物。傷がついてカビが入り込んでしまうので、漂白剤や専用洗剤で、こすらずに洗い流すのがカビを除去するコツ」と明かした。
さらに若林家の台所からは、食器カゴについた小さな汚れから、「アスペルギス」という重篤な症状を引き起こすカビを検出。毎日の掃除を心掛けていても「カビ菌」の繁殖を抑えるのは難しいようだ。
医療ジャーナリストの伊藤隼也さんは、「カビはダニのエサになるんです。そうすると、ダニが出てしまうからいろんな意味で複合的にアレルギーになってしまう」と語る。
すると、菊川はいつもの調子で、こう発言。
伊藤「そうで…いやいやいや!」
予想を超えた菊川の言葉に、伊藤さんも困り顔だった。