レスリング女子が大逆転の金3連発!“大和なでしこボニータ”がモテモテ
今朝のリオデジャネイロオリンピックで、日本の金メダルラッシュに大興奮した人も多いことだろう。なにしろレスリング女子48キロ級で登坂絵莉選手、58キロ級で伊調馨選手、69キロ級で土性沙羅選手がそれぞれポイントを先制されながらの大逆転で金メダルを獲得したからだ。
小倉「リオに行って分かったのが、ブラジル人は日本のことが大好きで日本人選手を応援してくれるんだよね!」
すると現地の立本信吾アナウンサーが、中継でこんな現象をリポートした。
立本「特に登坂選手の人気がものすごいものがありまして、『登坂ボニータ!登坂ボニータ!』というコールが鳴り響いていました。現地の方が『彼女はカワイイんだよ!』という話をしていて、ブラジル人にもモテている登坂選手でした」
「ボニータ」とは「美しい」とか「可愛い」という意味。登坂選手はリオデジャネイロの人々のハートもガッチリつかんだようだ。
そんな登坂選手は試合後に、女子柔道の田知本遥選手の金メダルを見て「自分もコレをほしい」と闘志を燃やしていたことを明かしていた。しかし、2人の接点はどこにあるのか?小倉がこんな豆知識を披露した。
小倉「登坂さんが女子柔道の田知本さんの金メダルを見て『絶対に自分もこれが欲しいと思った』って言っていたじゃない?実は登坂さんのお父さんってレスリングの国体で優勝しているんですよ。で、田知本さんのお父さんとは富山県の高校の同級生。昔は一緒に柔道をやったこともあるというつながりがあるんですよ」
そして、今回4連覇の大偉業を達成したのが伊調選手。個人種目で4連覇を成し遂げたのは長いオリンピックの歴史の中でこれまで3人しかいない。今回伊調選手は人類で初めて女子として4連覇を果たしたことになる。スタンドでは、父と兄、そして、元女子レスリング選手で五輪銀メダリストの姉・千春さんが声をからして声援を送っていた。
試合展開はまさにハラハラもの。伊調選手は残り数秒での大逆転勝利となったが、兄の寿行さんに電話でその時の心境を聞いた。
小倉「最後は一瞬、不安がよぎったんじゃないですか?」
兄「ラストで負けるかと思ったんですけど、馨の真骨頂は『最後の最後でポイントを取る』というスタイルなので最後まで期待していました」
兄「母が亡くなったショックもありますし、今年1月の国際大会で負けてしまってショックを受けたことありますけど、そこで勝ちにこだわるってことを思い出してリオに向けてやってきたと思う」
「試合には死んでも勝たなきゃダメ」
2年前に他界した伊調選手の母・トシさんの言葉を胸に刻んでつかみとった金メダルは、歴史に残るものとなった。
そしてこの後レスリング女子では「絶対女王」「霊長類最強」の吉田沙保里選手が登場する。明日にはオリンピック女子史上2つ目の「4連覇」をお伝えできるかもしれない。