視覚のトリックSP


今やアンビリではおなじみのイギリスの心理学者、リチャード・ワイズマン博士。
過去の放送では…テーブルの上にあった頭蓋骨の彫刻を、ほんの数秒布で覆うだけで消えてしまうトリックを披露した。
このトリックでは、テーブルの上にあると思われた頭蓋骨は、後ろにいる博士の助手が操作し、倒す。
遠近法により、あたかも博士の手元から消えたように見せていたのだ。

これまで数々の巧みな仕掛けで我々を驚かせてくれた、ワイズマン博士からメッセージが届いた。
「これから見てもらう映像には、ある仕掛けが隠されています。あなたは、この謎を見破れるかな?」


『炎が空中を移動!?』

テーブルの上に置かれた2本のロウソク。
マッチで片方のロウソクに火をつける、ワイズマン博士。
その後、炎は勝手に動きだし、反対側に移動してしまった!
だが、もちろんこれは博士 得意のトリック映像。

今回、博士が用意したのは、透明な板。
それをテーブルとカメラの前に斜めにセット。
そして、カメラの前でライターを手に持ちスタンバイする助手。
仕掛けは以上だ。

別の角度から見るとトリックの謎が明らかに!
ワイズマン博士が、ロウソクに火を灯そうとした瞬間、カメラの前の助手が、ライターを着火。
実際はロウソクに火は付いておらず、助手がライターの炎を透明な板に反射させ、ロウソクの火のように見せていたのだ。

ポイントは、このように板に角度をつけること。
まっすぐに立てたのでは、カメラに助手が持つライターの炎が直接入り込んでしまう。
角度をつけることによって、カメラに入らない位置から、板に映るように工夫しているのだ!

そして、反射させたライターの炎を、反対側のロウソクの位置まで移動させると、あとは、博士がロウソクに息を吹きかけると同時に、助手がライターの火を消すだけ。
板に像を反射させるという、ごく簡単な仕掛けで鮮やかに視覚を欺くトリックだった!


『神バランスのコインタワー』

フォークの上に、絶妙なバランスで積み上げられた1円玉。
もちろん、接着剤などは一切使われていない。
これを制作したのは、ジャグラーとしても活躍する“たぬさん”。
今回は特別に、その制作過程を披露してくれた。

フォークにビー玉とコインを丁寧に積み重ねていく。
そう、全て手作業なのだ!
そして、縦に置いた1円玉の上に、あらかじめ積み重ねた1円玉を、絶妙なバランスで乗せていく。
そして最後に…てっぺんに1円玉を立てて完成!

たぬさんが、コインタワーを始めたきっかけは、単なる暇つぶし。
何となく手元にあった一円玉と十円玉を縦に積んだら、上手くできたからだという。
そして、作品を動画サイトに投稿したところ、“クオリティーが神”とネット上で話題に!

制作時間は、大きい物になると3時間を超え、一度に1200枚もの1円玉を使用するという!
コツは、集中力を切らさない事。
そして、バランスがとれるポイントを地道に探す事だという。
繊細な指先の感覚で生み出すコインタワー。
もはや暇つぶしの域を超えた…アート作品だった。


『鉛筆彫刻の極細アート』

突然ですが、皆さん、この鎖、一体何で出来ていると思いますか?
実は…鉛筆の芯!

この作品を作ったのは、甲府市在住の鉛筆彫刻家・山崎利幸さん。
作品を作り始めたきっかけは…鉛筆彫刻家・ダルトン・ゲッティさんの作品をアンビリバボーで見たことだという。

それまで配送の仕事をしていた山崎さんは、アンビリバボーで7年前に放送された作品を見て、自分でも出来るのではないかと思い、作り始めた所、すぐに才能が開花。
その実力は今やダルトンさんに匹敵するほどで、先ほど紹介した作品で彫った鎖の数はなんと28個!
申請すればギネス記録にもなる数である。

作り方はというと…まず縦に十字の切れ込みをいれ、1つ目の鎖を形にしていく。
次に縦方向に2つ目の鎖を彫っていく。
ここからが重要、カッターで徐々に穴を開けていき、1つ目と2つ目の鎖を分離させる作業に入る。
ギリギリの所まで彫っていき、最後に慎重に切り離す。
実はこの時が一番割れやすい。
長く鎖を彫っていても、最初からやり直しになる大変な作業だ。

そして…無事に鎖部分の切り離しに成功!
この作業を繰り返し、鎖28個という最高記録までたどりついた!

そんな山崎さんが、もっとも得意とする鉛筆アートは、芯に文字を掘る、文字彫刻だ。
しかも単純なアルファベットだけではなく、ひらがなや漢字など複雑な文字も彫ることができる。
芯の太さは3ミリ、これを平らにして、一文字一文字を彫っていき、完成させていく。
そこでアンビリバボーでも、お願いして番組タイトルを彫ってもらった。

だが山崎さんの凄技はこれだけではなかった!
0.9ミリのシャーペンの先を見てみると…シャーペン芯にアルファベットで「ENPITSU」と彫られている!

さらに0.5ミリの芯にも挑戦。
こちらの文字は…「LION」見事に掘られている!
なんという神業!
次は0.3ミリにもチャレンジする予定だという。
今後も彼から目が離せない!


『摩訶不思議な重ね絵』

この『男』『女』と書かれたフィルムには、あるトリックが隠されている。
2枚を重ね合わせると…浮かび上がったのはハートマーク!
一体どういうことなのか?

これを作ったのは、ソフトウェアエンジニアの落合雄介さん。
「視覚復号型秘密分散法」というデジタル暗号技術を利用したのだという。

2枚の文字をアップでよく見ると、透明のフィルムに黒のドットがまるで砂嵐のように散りばめられている。
実はこれが、トリックの肝。

わかりやすく、こちらの大きなドットで描かれた『◯』と『△』で説明しよう。
2つを重ねると…、『X』という全く違うマークに変わった!

重ねる前、黒く見えていた『◯』と『△』の部分は、よく見ると完全な黒ではなく、透明な部分も混じっている。
ドットの一部に注目してみると…透明と透明が重なると透明。
黒と黒は黒。しかし、透明と黒が重なると黒になり、黒と透明が重なっても黒になる。
トリックはこの原理を使い、黒の濃さを3段階に分けて見せることで成り立っている。

透明なドットが多く、元の画像で背景になっている部分をA。
Aよりも黒が占める割合を増やし、『◯』や『△』を描いている部分をB。
重ね合わせたことにより完全に黒のみで構成された『X』を作っている部分をCとする。

そして2枚の画像を重ね合わせることにより、Aだった部分は黒の要素を増やしBの濃さに変え、逆にBだった部分は全く同じデザインにすることでその濃さを保つ。
新たに作り出したいCを構成する部分だけが、隙間のない完全な黒になるよう、計算しつくして、作られていたのだ。
こうして、新たな形を生み出すだけでなく、元々あった形が消えてしまったようにも見えるという驚きのトリック作品が生まれた。

黒と透明だけのとてもシンプルな仕組みながら、あっと驚く視覚のトリックを作り出した落合さん。
実は今回、番組ではそんな彼に、バナナマンの設楽さん、日村さんの画像を使って作品を作ってもらった。

二人の画像は一体どんなものに変化するのか?
重ね合わせてみると…なんと剛力彩芽の絵が浮かび上がってきた!


『驚愕のボディーペイント』

枝の上をゆったり歩く、色鮮やかなカメレオン。
だが、実はこれ、本当のカメレオンではない。
その正体は…人間!
2人の女性が重なり合って、カメレオンになりきっていたのだ!

これは、イタリア人芸術家、
ストッターさん(39歳)によるボディペインティング作品。
様々な動物をモチーフにしたペイントを、人間に施すことで、まるで本物の動物であるかのように錯覚させているのだ。
リアリティを追及するため、時にはモデルの髪まで剃り、ペインティングには、常に6時間以上をかけているという。
繊細なボディペイントと、絶妙なポーズの組み合わせ。
もはや本物の動物にしか見えない、視覚のトリックだった!


『街中に現れた異世界への入り口』

街中に不気味に佇む、不思議な入り口…だが裏側には、何もない。
すると、次の瞬間、何と中に入れた!周りは完全に別世界。
しかも入って来た入り口もそのまま、向こう側には、先ほどの町並みが見えている。
CG合成された映像なのか?
それとも、ついに“ワープ技術”が開発されたのか?

実はこれ、“AR”「拡張現実」と呼ばれる最新技術。
実際の風景に架空の映像を合成するのが特徴のAR。
この技術を利用し、世界的なブームとなった位置情報ゲームが、ご存知「ポケモンGO」。
現実世界に架空のキャラクターを合成する事で、モンスターたちが、あたかも現実に現れたかのような体験が出来る。

だが先ほどの映像では、現実世界に架空の映像を合成するだけでなく、実際に人間が動いた距離や向きといった位置情報をスマートフォンが認識。
仮想空間と現実世界が逆転してしまったかのような錯覚を生んでいるのだ。

そして現在、そんなAR技術を利用した、日常生活に役立つ様々なサービスが登場しているのをご存じだろうか?
まずは、日本人クリエイターが製作した、サービス。
スマホを固定した状態で、掃除機をかければ…。
掃除機をかけた場所が、みるみるピンク色に変わっていく!
そう…これは、どこまで掃除機をかけたか忘れてしまった…そんな時に、掃除した場所を自動的に色付けしてくれる、ARを利用したサービスなのだ。

続いてこちらは…家具を配置した実際の部屋のイメージを、AR映像で確認することができるサービス。
もちろん家具の色やサイズも選び放題。
しかも、家具だけでなく、水槽やジャグジー風呂まで、40種類以上のインテリアが選択可能。
これさえあれば、部屋のコーディネートに失敗することはない。

我々の生活に視覚に大きな驚きを与える、AR技術。
今後の進化から目が離せない!


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