普段、超が付くほどの寝坊助な息子も
さすがに今朝は飛び起きました。
沖縄の首里城が黄色い炎に包まれて
燃えている。。。。
娘も、家を出るのも忘れてテレビ画面を見つめている。
皆、絶句。
家族、みんなショックだった。
今年の夏休み。
沖縄へ行き、首里城を中までくまなく見学し
赤の、ハッとするほどのその紅さに高揚感を覚え
その美しさを体感したばかりだったから。
息子は無言のまま、サッと走り出し
首里城に行ったときに参加した
スタンプラリーの用紙を持ってきた。
息子の無念さが痛いほど伝わってきた行動でした。
丘の上に立つ首里城からは
なだらかに海まで下るその眺めが素晴らしく
高さ故、常に風が吹いているような地形。
今回はそれが悪いように作用してしまったのかしら。
首里城正殿の中は総板の間で靴を脱いで巡回するようになっていて清潔さが保たれていました。
華やかさの中にも重みが感じられる
シノワズリ調の王の椅子や
豪華絢爛な内装の装飾
レプリカではあるけれど
金銀、サンゴなどがあしらわれた王冠は
得も言われぬ独特な美しさがありました。
再建された正殿の模型も展示されていて
全ての骨格が木造なのがよくわかります。
学生時代に一度、そしてこの夏と
人生でたった二度しか訪れたことのない
私やその家族でさえ焼失の報道を受け
こんなにショックを受けているのだから
きっと、丘の上に高くそびえる首里城を
毎日見上げていた地元の人達にとっては
さぞかし衝撃が走り、心を痛めているだろうと
お察しします。
あって当たり前の存在がなくなる。。。
心のよりどころを失う。
正殿の上に鎮座していた龍も
炎からは守れず。。。
誠に無念です。
私が撮ったテキトーなスナップショットでは
到底その良さは伝わりきらないと思いますが
せめてもの哀悼と敬意を込めて。
まだいらしたことのない方に
少しでも格別な場所であったということが
伝わることを願って。。。
今夜、夕飯を食べながら
子供たちとそんな話しをしてみようと思います。