研修14日目は小室瑛莉子が担当いたします。
いよいよ研修のゴールが見えてきました。
気を抜かず、最終日まで元気に頑張ります!
一限目の講師は、めざましテレビ終わりの軽部アナウンサーと三宅アナウンサーでした。
内容は「番組ナレーション」について。
めざましテレビ内で実際に放送された1コーナーのナレーションに挑戦しました。
【ナレーションに挑戦する岡山放送 中塚美緒アナウンサー】
今回挑戦したコーナーは明るく楽しい内容のもので、いつも練習している報道の原稿とは違う読み方を試されました。
自分の中では明るく読んでいるつもりでも、あまり声に反映されていなかったり、ペースが一定になってしまっていてパンチのないナレーションになってしまったりと皆、苦戦
自分が内容を面白いと感じながら発声しなければ声には反映されないとご指摘いただきました。
明るく楽しいコーナーでも原稿と同じく「一番伝えたいこと」があるということを学び、これからは全体の構成を考えながら声に強弱や緩急、間などのエフェクトをつけていこうと思いました。
そして後半になると…
他のめざましメンバーの方々も駆けつけてくれました!
【左から酒主アナ、井上アナ、藤井アナ、生田アナ、渡邊アナ】
まだ研修期間中の我々新人の悩みに対し、ご自身の経験を交えながら一つ一つアドバイスを頂きました?
来週から始まるアナウンス室での新人業務が楽しみです!
二限目・三限目の講師はボイストレーナーの中西健太郎さんでした。
内容は「声とマイクの使い方・姿勢・緊張との向き合い方」について。
【声について説明する中西さん】
声は4つの要素で変化するそうです。
@対象 A 距離 B 環境(状況) C 感情
つまりこの4つを自分の中で的確に想像できれば、いつでも出したい声が出せるということでした。
そして、良い声を出す要素は5つ。
@いい姿勢 Aいい呼吸 Bいい筋肉 C前向きな心 D圧倒的なエネルギー
ここのご説明は特に印象的でした。
研修中、自分の番が来ると焦ってしまって練習していたのに思った通りにできないことが多々ありました。
その時の自分を思い出すと、姿勢はうつむいていて、呼吸は浅く、上半身はガチガチ。萎縮していました。いい声を出す要素が何もなかったことに気がつきました。
焦っている心をコントロールすることは至難の技です。しかし体だけなら簡単に改善できると教えていただきました。
姿勢を正し、顔を少し上げ、視野は広く。そして自分の上に「天のカーテン」を想像して、それを開ける!
やってみると、確かに気持ちが明るくなりますよね!
これから何かに取り組む前には、体から準備しようと思います。
次にマイクの使い方について教えていただきました。
【中西さんとマイクに向かって話す小山内アナウンサー】
マイクのポイントは2つ。
@口の中を照らすようにマイクを持つこと
Aマイクの中を通すイメージで話すこと
不思議なことにマイクを意識して話すだけで声ノリが全然違うんです!
人前に立つと、相手に伝えることに夢中になり正面に向かって話してしまいます。この声の向きをマイクに変えるだけで声の質がぐんと上がるんです。
アナウンサーとマイクは仕事仲間です。上手に使っていきたいと思います。
最後に「緊張との向き合い方」について教えていただきました。
ここで中西さんがおっしゃっていたのは、緊張はエネルギーだということ。
良いも悪いもないただのエネルギーで、それが自分の器にあった量じゃないから吹き飛ばされてしまう。
つまり自分の器大きくすれば良いのです。
心の器は大きくしにくいので、これも体の器から大きくすると良いとのこと。
ミスっても萎縮せず、逆に前に出ることが大事だそうです。
王様のマントをつけていると思って常に堂々としていれば体の器も大きくなります。
これからも緊張するような現場は数え切れないほどあると思いますが、中西さんに教えていただいた「天のカーテン」「王様のマント」を思い出し堂々と仕事をしていきたいと思います。
今日の研修は以上です。
私は今日の担当でブログが最後となります。
みなさま、ご覧くださいましてありがとうございました。
明日で最終日の15日間の新人研修ですが、毎日が新鮮で濃厚でした。
この3週間ずっとアナウンスについて学んで来ましたが、知れば知るほどこの仕事の面白さ・やりがいが分かり、これからが非常に楽しみになりました。