『ファインディング・ネバーランド』
ピーターパンの世界が生まれるまでの本当の物語。
渋谷のシアターオーブに観に行った。
ティンカーベルがどうやって生まれたのか。なんで身体から離れた影法師をピーターパンは探していたのか。悪役のフック船長や時計を飲み込んだワニにまで愛情を感じるのは何故なのか。
物語の細部の一つ一つが生み出される時、現実は決して優しく包み込んでくれるばかりではなく…
絵本をめくるような場面転換。その全てが、歌を中心につむがれていく。
映像や大道具や配役の妙!覚めない魔法がたくさん散りばめられた舞台だった。
ベンチを船に見立てて空想の世界に漕ぎ出すシーンなど、現実から夢の境目が無かった。
小さい頃、頭の中で描いたお話の世界を思い出した。
同時に、小さい頃、抗えない現実に打ちのめされそうな時、お姉ちゃんと語り合った話も思い出した。
大人になると忘れてしまう、大人になると現実に馴れ合ってしまう。
でも、現実が目の前に迫るからこそ、空想が私たち大人の不安も取り除いてくれる。
最近、本を貪りたい気分の私には、心の深いところを突いてくれる舞台だった。感涙。
オトナにおすすめ。
こんなに見応えがあるなんて、正直びっくりした。
あと、子役がめちゃくちゃたまらなく可愛すぎた!
いつものメンバーで。あやこさん、手配してくれてありがとう
24日までだそうです!