実はこの夏休み、たった1日だけ、私以外の家族全員が旅に出てしまう日があった。
どうしよう、何しよう…にんまり。
怪獣を送り出した早朝から、めいっぱい予定を詰めた。
知り合いを訪ねる直前、時間が空き滑り込んだ陶芸体験。
とんとんとんとん粘土を叩き、庭にある好きな植物の型をつけた。
混んでいる場所を避けながら、歩きに歩いて、中学時代に巡ったお寺へ。
天井に描かれた龍に、しばし沈黙の時を過ごした。
8月最初の日曜日。
振り返ると今年の暑さはこの辺りがピークだったかも、と思う。
鎌倉の知人・午後には学生時代の友人・夜は近所のママ友と、会いたい人を訪ね、歩きすぎたこの日、夜のビールはよく効いた。
そして、今日。
そんな家族とは別の夏休みを、器を前に思い出した。
絵日記に書きたくなるような1日。
大人にも時には必要だ。