きのうの続きです。
かつての名取市・閖上の地の航空写真をバックにお話してくださる丹野さん。
かつて、この地には人の営み、毎日の暮らしがあったんだなぁとわかります。
今は、すっかり何もなくなり、かさ上げ工事が行われていました。
あまりに光景が刻々と変わるので、地元のドライバーさんたちにとっても、道がわからなくなることがしばしばあるそうです。
津波の被害が壮絶だなぁと改めて思ったのは、大切な人を亡くす辛さはもちろんですが、その人が使っていたもの、遺品、、、全てが流され、なくなってしまうということなのでした。町中を歩いて回ったけど、何も見つからないまま、瓦礫として撤去されていったと。
息子がこの世に生きていたという跡を残したい。
その想いで、通っていた学校に触れられる慰霊碑を作られたそうです。
数名の名前が彫られていて、訪れる人の手の温もりが伝わるように、丸みを帯びたかたち。
いずれ名前が薄くなるくらい、みなさんに触ってもらいたいとおっしゃってました。
今回は伺えなかったけれど、次に宮城に行くときは、訪ねたいと思っています。