今週半ば、仙台に研修に行ってまいりました。
被災地仙台で、災害報道のあり方を考える。
頭も心も熱くなる時間でした。
全国各地の大ベテランから若手まで、アナウンサーという1つの職業でカテゴライズされた仲間たちが、自分たちの使命をともに考える。
最終日に聞いた、「閖上の記憶」語り部の丹野祐子さんの記憶は、多くの気づきを下さいました。
丹野さんは、義理のご両親と、当時中1の息子さんを津波で亡くされています。
生で聴く肉声と、表情と、言葉と。
わたしは同じ体験を共有した当事者じゃないのに、目の前にありありと光景が浮かび、母親としての無念さが胸を突き刺し、もちろん、丹野さんご自身が向き合い続けてるもの全部は想像し得なくても、、、でも、語ってくださるからこそ、知る気持ち、受け取れる気持ちがたくさんありました。
壮絶な辛い体験をされた方が共通しておっしゃるのは、同じ想いを人にさせたくない、自分の経験を未来への遺産にしたいということです。
そのことに感謝しながら、全身全霊で聞きたいと思います。
そして、わたしたちアナウンサーに緊急時に何ができるか。
自分の大切な人に振りかかっていることだとしたら、、、という大いなる想像力で、具体的な行動を促し、その時点で想定し得る被害をイメージできるような言葉が必要なのだと、改めて思う次第です。
わたしたちにできること、、、考えることを諦めてはいけないです。
たくさんの感謝をこめて。