今日は、パラリンピック応援プロジェクト、「PARA-DO 」トークショーの司会をしてまいりました。
あぁー、もっと時間ほしい、、、と終わり時間を無視したくなるほど(笑)、もっと聞きたい気持ちになりました。
ゲストは、パラリンピアン、走り幅跳びの芦田創さん。
そして、聞き手には前園真聖さん。
右上肢機能障害で、右腕は五年生頃のまま成長していない。
左手は、いわゆる体格のいい成人男性そのもの。
身体の左右バランスは、左側に2リットルのペットボトルを抱えて走っている感覚だそうです。
幼い頃にデスモイド腫瘍とわかり、あまり運動はするなとセーブされながら、毎年手術を繰り返す生活。
でも、走ると速かったし、スポーツは楽しい!とは思っていたそうです。
いよいよ右腕を切断しなくてはいけない局面に立たされて、決断したといいます。
どうせ腕がなくなるのなら、好きなことやったるで!
それが陸上だったそう。
好きなことをやると決めたのが功を奏したのか、病気も劇的に回復し、高校ではいわゆる健常者と同じチームで練習し始めると、そこからは楽しいけれど挫折感も相当味わったと。なかなか結果がついてこない。記録では太刀打ちできない。でも、障がい者のカテゴリーで試合に出ると、努力せずとも勝ててしまう生温さを感じる。
その気持ちを、誰とも分かち合えない。
どこに向かって燃えていいのか、、、わからなかったのだといいます。
変わったのは、大学後半から。
障がいに甘えるなよ、という今のコーチの初対面の一言でスイッチが入ったそうです。
芦田さんの潜在能力を見越してこれを言えるコーチも、奮起する芦田さんも、、、心からすごいなと思う。
前園さんのアスリート的視点で引き出される話の中にも散りばめられていましたが、
いいことばかりじゃない、逃げ出したい、実際逃げようと思った、笑 追い込まれるプレッシャーの半端なさ、自分のためだけではなく、たくさんの誰かのためを背負う覚悟。
アスリートは孤独であるとおっしゃってましたが、、、確かになぁ。
当たり前だけど、誰も代わりに試合には出られない。
わたしなぞ、世界を見据えて勝負するため、追い込めるだけ追い込んだこともない。
超一流のひとびとしか味わえない境地や、見られない景色があるのだろうけれど、それは孤独というのか、孤高であることと対になるのだなぁ、、と、思った次第です。
そして、芦田さんは孤独ということをとても明るく楽しそうに口にされる、おもしろいお兄さんでもありました。
生きることに燃焼している人は、まぶしいです。
芦田さんは以前、PARA-DOの番組で、一流のアスリートになりたいと答えていました。
一流とは、自分の考えなどを人前できちんと話せて、人にいい影響を与えていける人だと。
アスリートに限らず、すごくステキな定義ですよね。
人にいい影響をもたらせるひと。
わたしも、今日、たっくさんの前向きなエネルギーをいただきました。
正直な気持ちが人を動かすということも。
パラリンピック、たくさんのストーリーを知ってこれから応援したいです。