すでに廃校になった学校を舞台に、人と人をつなぐプロジェクトが行われていました。
熊本・赤崎水曜日郵便局。
なんでもない水曜日、週の真ん中で記憶に残りにくい水曜日を書いて赤崎郵便局宛に手紙を出すと、
誰かの元に届く。
そして、また誰かの手紙が自分宛にも届く。
わたしの水曜日を送ると、誰かの水曜日が届くのです。
ワイドナショーでご紹介し、わたしも手紙を書きました。
単身赴任の夫が家に帰ってきた水曜日の出来事を。
何かの手違いで、本来1.2カ月程でどなたかの手紙がわたしに届くはずが、
半年ほど経って今週ようやく返ってきたのです。
手違いを真摯に説明する詫び状とともに。
正直。うれしい誤算。
すでに記憶からこぼれ落ちていたから。
スタッフが渡してくれたとき、えぇぇえ、あの、あの時の!?と、開封する手がはやりました。
名前も顔も知らない人の水曜日を読む。
広島の高校生の学生さんで、学校に向かう風景が綴られています。
路面電車に乗って通学していること、学園祭で映画を作っていること、そして改めて手紙で綴ると、何気ない日常が自分の幸せの源だ、とも。
高校生とは思えぬ大人びた文字と、しっかりした文章。
会ったことはないけれど、姿まで思い浮かぶような気がするのが、肉筆ならでは。
最後に、こう締めくくってありました。
わたしの何気ない日常を読んでくれて手紙の向こうのあなたに感謝申し上げます。あなたに何気ない幸せの日々が訪れますように。
ありがとう。伝わってます。
そして、年代も、場所も接点はなくとも、同じ祈りを持つ人と手紙で出会えていることが、とてもうれしいです。