今日は、明日からオープンするデトロイト美術館展@上野の森美術館の開幕式。
その司会をさせていただきました。
今日は特別内覧会も開催されていて、司会の前に、しばし絵に浸る時間をいただきました。
ピカソ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、マティス。
名作選りすぐりの52点です。
展示のボリュームがすばらしくて、多すぎず、少なすぎず。ゆっくり絵と向き合うような時間があるのです。
わたし、貧乏性なので、1日で見切れない!となると、なんだか、とても残念な気分で帰ることも多いのですが、、笑、
それがいい塩梅!
式典の準備時間の合間、わずかな時間ですが、展示室に警備の方とわたしとしかいない瞬間があって、
ただひとり、自分の空間に絵が置かれているような。
震えそうでした。
贅沢すぎるひとりじめに。
絵は当然無言なのに、発してくるエネルギーに、ちょっとドキドキ高鳴るような気分。
前にも書きましたが、以前は、絵をわからなくちゃ、学ばなくちゃ、と思ってみていたのが、
なんでこんな色を組み合わせることを思いついたんだろう、
光がいっぱい入るのをどうしてこんなに、粒子まで見えるように描けるんだろう、
若い女性の皮膚のあのピーチな感じ、触ってみたいなぁ、、、
うわ、誰もやったことないこと表現するの、楽しかっただろうなぁ、等々、
感じるままに、心が動くままに、楽しく豊かな時間が流れるようになりました。
こんな楽しみが自分に訪れるとは想像もしてなかった。
仕事とはいえ、本当にありがたいです。
夕べも、息子とピカソの本を読んでて、人としては波乱万丈、いかに女性に奔放に翻弄され、エネルギーをもらっていたか、
息子を前に複雑な気分ではありましたが、笑
振り子の振幅のように、
波乱が大きいから、唯一無二の作品を生み出すエネルギーにもなるんだなぁ、、、と、おもしろいものだなぁと感じ入りましたね。
今日はひとりで鑑賞する時間に恵まれたので、次回は、誰か誘って、観た後語り合いたいなぁ。
しかも、この展覧会、月曜、火曜は写真撮影可能なのです。SNS等載せるのに一部不可なものは注意書きが掲出されていますが、それでも、自分の携帯カメラに名作たちが入っているのが、とても不思議な気分。
実物にはかなわないけど、見返すと豊饒なひとときを思い起こせそうです。
蒸し暑すぎる秋ですが、今年はこころに栄養つけたいです。