わたしたちアナウンサーは、アクセント辞典というものを持っています。
あらゆる言葉に対して、全国のどの地域の方が聞いても、耳で聞いてわかると思われるアクセントが表記されているものなんですね。
先日、18年ぶりに改訂されたアクセントの新辞典を編纂された、NHK放送文化研究所の塩田雄大氏から、お話をうかがう機会がありました。
なんにも研究したい分野はなかったくせに、笑、研究者という方々に憧れのあるわたし。
一つの道を究めたプロフェッショナル。
言葉も、アクセントも、時代とともに移りゆく中で、アナウンサーは、おそらくその変化に対して最もコンサバな業種ですが、
いまの時代を生きる人たちにとって、どんなアクセントの放送が最適か、
8年に及ぶ編纂作業の緻密さに、
あぁ、こういうことを研究してまとめてくださる方がいて、本当にありがとうございます、という想いに至りました。
わたしは、編み物すら、、、、できないなぁ、、、気の遠くなることは。
関西弁で育ったので、いまだアクセントには自信なく辞書のお世話になります。
辞書というと絶対的な正しさのように思いがち。しかし、あくまでも公の場で話すアクセントのドレスコードくらいに捉えてくださいという塩田さんの言葉が残りました。
ますます、親しみもって辞書と付き合いたくなりました。