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佐々木恭子の行き当たりばったり

しつけをめぐること

2016/06/04 18:26
posted by 佐々木恭子

北海道で6日ぶりに不明だった男の子が保護された一件。
明日放送される「ワイドナショー」でも、松本人志さんはじめ、ゲストのみなさんが語っています。

山菜とりから一転、しつけのために置き去りにしたと事情が変わったために、より注目を集める結果となりました。

無事保護された一報で、「よかった!」と心から胸をなでおろした方も多かったのではないでしょうか。


車で置き去り・・・とまではいかなくても、
どれだけ話しても子どもが聞き分けないとき、
親が一瞬背を向けて、「先にいくよ」と強い語気で子どもに言う光景は、よく目にします。

わたしも、もちろん、経験あります。
一歩といかず、すぐに振り返りますが。

明らかに今回の件はやり過ぎたにせよ、
憔悴しきり、保護された後にもしきりにお詫びの気持ちを述べていたお父さんの様子を見て、
いたたまれないものがありました。


自分は絶対に一線を超えないつもりでいる。
でも、理性を失ってしまいそうな瞬間がある。

親ならば経験するきもちだからかもしれません。


これからご家族が、今回のことをどう新たに家族を結びつける力に変えていかれるのか、
周りは静かでありたいと思います。


さて、どこまでがしつけなのか虐待か。
その線引きは難しくない、すごく簡単なものだと、
「ワイドナショー」で松本さんは語っておられました。


その意味するところは、番組をご覧いただきたく思いますが、
とても深く、重い言葉でした。

親が子どもに何を伝えるか。

なんであれ、ぐらぐらせずに伝えるには、親自身がHappy and confident でいたいですよね。

自分のことが好きだと思える。
これまでの人生をOKだと思えている。

いろいろあった。でも、これでよかった。

過去に起きた事実は変わらないけれど、
それにどう意味をもたせるか、後からいくらでも自分で編集できるんですもの。