先週金曜日、Love musicのゲストは、映画監督、是枝裕和さん。
映画音楽をどうつけるか。
興味津々で拝見しました。
『そして、父になる』の時には、どんな楽器が合うかから発想し始めたそう。
絶対ピアノだ、ピアノならグレン・グールドだ!と一気にイメージが膨らんだといいます。
番組では、彼のピアノが使われたシーンが紹介されていて、無性に聴きたくなったのでした。
うちに1枚だけCDがある。
大学時代に、周りの音楽好きな人々が、最高だよと紹介してくれたのを機に購入したものの、
ちゃんと聴いてなかった。笑
20数年経って初めてかけたわけです。
夜、子どもを寝かしつけながらかけてみたら、
いかん、目も頭も冴えてくる。
静謐なのに、音がひとつひとつ明瞭で、10本の指で弾かれる一音一音が、クリアに聴こえてくる。
かつ、歌いながら弾いているので、ハミングする声も入ってて、すぐそこで弾いてくれているような錯覚すらしてしまう感じ。
アナウンサーにたとえるなら、一音一音、句読点にいたるまで信じられないほどの滑舌なのに、機械的ではなく、そこはかとなく人の温かみ、息遣いがあり、言葉の選択に、その人のありようが溢れてる感じ。
←かえってわかりにくいですか?笑
子どもら2人は、全く関係なく、スイッチを切ったように眠りこんでましたが、笑
わたしは、しばし興奮しながらいい時間を過ごしました。
断捨離を繰り返しつつも、手元に残っていた1枚は、これから宝物になりそうです。