きのうは、3度目の熊本取材でした。
限られた時間なので、全体を語るのははばかられますが、
もう1ヶ月、とも、まだ1ヶ月、とも、簡単に意味づけはできないのが実感です。
無我夢中に目の前に降りかかることを克服しながら、気づけば1ヶ月、だったのではないでしょうか。
直後にペット連れゆえ、避難所の外の軒先で生活していた親子。
自宅に戻れたということで、今回もお会いできました。
お母様に話を聞くと、自宅に戻れて1番うれしかったのは、子どもにごはんを作ってあげられたこと。
メニューはハンバーグで、中3のお嬢さんは3つも食べたそう。
水が使えるようになったのも4日前。それも生活用水のみ。
でも、蛇口から水が出るのがうれしくて、夜まで床の拭き掃除をしたのだとか。
まだ家に戻れない方、住む場所が決まらない方がたくさんいるから、早く住まいが見つかりますようにと他の方を心配されていました。
倒壊した家屋の中から救出されたご高齢の夫婦は、地獄を見たけど、あれから毎日、人からもらう優しさ、今日も生きててよかったと思うことを数えて1日を終えている、とおっしゃってました。
当たり前が、本当は当たり前ではないこと。
頭ではわかっているつもりでも、改めて、お話を伺うなかで、気持ちを新たにかみしめます。
まだまだ先は長いです。
1日でも早く、当たり前が取り戻せますように。
わたしも、伝えていきます。