FUJI TELEVISION Announcer's Magazine アナマガ

佐々木恭子の行き当たりばったり

分刻みの毎日ではありますが。

2016/05/10 19:17
posted by 佐々木恭子
休みの日のこの時間は、クタクタです。


晩酌なしでは乗り切れませぬ。笑



幼児がいるご家庭はどこも同じではないかしら。
1年生と、年少さん。

中学生あたりになると、途端に子どもと共にいる時間は減るようですが。


送ったりお迎えしたり、遊んだり、習い事に連れていったり、、、と、合間に三食作って家事をして、、、。


以前は、自分の時間がなく、人生が奪われていくようで悶々としたことも多々ありましたが、

いまは、この振り回され感が楽しいなと思います。


有限ですからねぇ、こんな時間も。


そして、いつもわたしの母の、髪振り乱してた姿を思い出すのです。


当時住んでいた甲子園から宝塚まで、毎日毎日、片道40分ほどかけて車でスイミングの送り迎えをしていた母。

2時間ほどの練習時間も含めれば、あのとき、どれだけの時間を捧げてくれていたのか。

さっぱり練習もしないわたしのピアノに、大きなテープレコーダーを担いできてくれた母。


スイマーにもピアニストにもなっていないけど、笑

いまはおそらくはやらない根性というものが備わった気がします。

ということを、43歳になって気づくのです。

時間かかったなぁ。


気づくというより、編集し直しているのかもしれません。

育児しながら、自分の育った過去にOKを出していっている気がします。




わたしが12歳のときに母は大病で手術をし、でも退院して、がははと笑って、


あなたたちを残すわけにはいかなかったー!とまるで笑い話のように語りました。

あとになって、


母の母、つまり、わたしの祖母が、病気を代わってあげたいとさめざめと泣いていたのを思い出すのです。



形あるものも無価値だとは思わないけれど、なんだか、そういう本気な愛情があれば、

小さなことは大したことじゃない、と思えるのです。



あなたは宝。



心の根っこに、それさえ植われば、あとはひとりでに、荒れた地でも自生していけるように思うのです。