FUJI TELEVISION Announcer's Magazine アナマガ

佐々木恭子の行き当たりばったり

マイクとの付き合い。一瞬のてざわり。

2016/04/27 11:43
posted by 佐々木恭子

今朝は、『空色のおくりもの』ナレーション録音でした。

元後輩、中野美奈子ちゃんがナビゲーターを務める、シンガポールのみどころと、とっておき情報を紹介する、ゆったりと美しい番組です。


今日で録音も3回目。

これまでも、もう少し品よく、ゆったり、やわらかく読めますかとリクエストがありました。


品、、は難しいとして、笑

やわらかく、は、???うーん、どうしよ??でした。

もともと、喋りがシャープではないので、どちらかと言えば柔らかめなはずなのですが、もっともっと?

試行錯誤。

そして、こう読んでほしいと確固たる要求があるのは、とてもありがたいことなのです。

ボイストレーニングで教えてもらった、先生・中西健太郎さんの教えを実践。

マイクに声がのる、のらないは、声量ではないです、響きです。

ナレーションは、なんとなく読むのではなく、誰に向かって届けるのか、対象を決めて、マイクに意識をフォーカスしてください、と。

ついつい、ちゃんと声を出そう、ちゃんと口を開けようとする職業病なのですよね。

画面にいるみなちゃんを見ながら、仲良しの友人たちに、一緒にいこうよ、ぜひ!的な気分で、ゆったりおしゃべりする気分で読んでみました。

あ、いや、普段もものすごい勢いでしゃべりまくるので、ゆったりおしゃべりしてないんですけどね。笑

声量も、気にせず。
とにかく、マイクとおしゃべりすることに集中してみたら、、、


一瞬、あぁ、映像とようやく合ってきた!と思える瞬間がありました。

器用で天才肌の人たちは、感覚でなんでもいけるのでしょうが、
まったくそうではない私は、学んで試して修正して、の繰り返しあるのみですねぇ、、、汗。

21年経って何をいまさらですが、
もう、自分だけの階段を上っていく楽しさがあります。

(若いころは、たくさんの雑念に心が乱れてましたので、、、。)

しかし、その階段のゴールは、いまだ見えないですが、、、。笑

一歩ずつ、ですね。