FUJI TELEVISION Announcer's Magazine アナマガ

佐々木恭子の行き当たりばったり

音のある暮らし、続き。

2016/03/07 19:59
posted by 佐々木恭子
暮らすスペースを整えるなかで、全ての部屋、引き出しの要・不要を分けては収める作業の繰り返しをしていましたが、

1番判断に迷うのは、
CDでした。
意外だった。

写真は、割と判断早い。

あれ、、これどなた?もたくさんあれば、
似たようなものもたくさんあれば
ブレてるものもあれば
いきがってる若かりし頃の、わたし、映らなくていいしぃ、笑顔でピースなんてしたくないしぃ、、、
結果、どこの風景かわからぬような写真は、記憶も薄く、

わたしはつくづく人との関わりが好きで生きてるのだなと思ったのでした。


いやしかし、

ディレクターさんたちが作ってくれた、結婚式の写真集とか、番組卒業の際の写真集とかは、やはり映像を生業とするプロの目はすごいもので、

たとえば料理、
たとえば看板、
そんな情報からも、遠くなっていた記憶が蘇るのでした。

本当に、たくさんのひとに支えてもらってきたのですね。

古い写真とともに、泣きそーになったり、笑ったり。


そして、そんな揺さぶりをも上回るスケールで感情をつかむのは、音の記憶なのでした。


久々に、CDを聴ける余裕ができて、古いものを聴きますが、作業する手が止まるほど、

心に侵食してくる。


最近、アルツハイマー型認知症の症状を抑えるのに、かつて好きだった音楽を聴く機会を設けると効果があるというニュースを見ましたが、

音って、細胞にもぐぐっとくる感じ。


オットが好きだったものを聴くと、そこからまた会話が生まれる。


ノイズではなく、好きな音が日常に戻っただけで、

とても豊かな気持ちです。

子どもにも優しくなれるかな。