先週土曜日のニュースから。
北朝鮮が拉致被害者の再調査を中止すると表明。
それを受けて、『ホウドウキョク』でも拉致被害者のご家族の方の記者会見を、ほぼノーカットで配信していました。
地上波のニュースでは時間の制約もあって、一部を切り取らざるを得ないのですが、ネット配信だからこその、ほぼノーカット。
横田めぐみさんの母・早紀江さんの言葉を聞いて、胸が引き裂かれそうでした。
おそらく、日本政府にどういう対応を求めるか等、質問が飛んでいたのだと思いますが、繰り返し、「どうすればいいか、どうすれば解決するかは、わからない。ただ、親として、娘を返してくださいと言い続けるだけなんです。それだけなんです」と。
声を荒らげることもなく語られる言葉だけに、これ以上ないほど、しっかり記憶しなければという気持ちで受け止めました。
そして、親の想いということでは、今週月曜に観た映画も、きっと一生忘れないほどの何かをくれるものがありました。
難病の子どもを抱える3家族を追ったドキュメンタリー。
『とくダネ!』時代に一緒にしていたディレクターが撮った初作品で、思い入れがあって拝見したのですが、そんなことは全く抜きにしても、観てよかったと思えるものでした。
横紋筋肉腫で、顔を半分切り取る手術をした男の子。
日に日に、心身の機能が低下していく「ムコ多糖症」。本来は成長を喜ぶはずの誕生日が、親にとってはうれしくない日。また、子どもにとって、できないことが増えていくと実感してしまう日なのだそう。
精神遅滞や重度の心疾患を引き起こすという18トリソミー。
なぜ、我が子が病気に・・・?という疑問も葛藤も、
おありだったでしょうし、
きれいごとではない程、大変な気苦労もあったはず。
でも、それでも、どんな命にももちろん意味があり、現実を受け止めて、産まれてきた命に意味を作っていくことができるんだととても温かな気持ちをもらいました。
病気があってもなくても、
縁あって出会ってるんですものね。
今できること、今生きていること、今目の前で抱きしめられることのしあわせ。
あぁ・・・まだうまく言葉にならない・・・。
ひとはひとに教わるし、ひとの間で成長するし、ひとに生かされていると、改めて感じいります。