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佐々木恭子の行き当たりばったり

キャリア教育。

2016/02/06 19:26
posted by 佐々木恭子

時折、学校から仕事についての話をしてほしい、とご依頼を受けることがあります。

もろもろ状況が整えば、なるたけ馳せ参じたいと思っております。

だって、自分の仕事に興味を持ってくださるってうれしいですもん。


キャリア教育に限らず、
アナウンサー養成のための大学生のトレーニングの場、「あなとれ」や、小学校でのコミュニケーション教育「あなせん」、それぞれ精を出したいと思うのは、ほかでもない、未来の人材に何かお役に立ちたいと思うからなのです。

本音で言えば、ふと立ち止まります。
「え、わたしでいいの?」とか、
「そんな、有意義なこと、できるかしらん?」とか。

でも、だれかに何かを教えるというのは、
自分の成長にもつながるような気がします。

「・・・・・を大事にしていますよ」・・・なんちゃってね、はないですから。

普段の仕事、生活、考えること、含め、愚直に一生懸命に、
一貫していたいなと思うようになりました。

さてさて。
そういう大義はさておき、もうひとつ理由があるのです。

それは、
単純に、いろんな大人を見る、いろんな考え方に触れること自体が、
意味があると思っているから。

ひとりひとりの人生はオリジナル。
どれも正解なんてない。
何をもって成功とするかも、人によって違う。

たくさんのサンプルを見ることは大事だと思うのです。

こんな人も、いていいじゃない。
なんだか、楽しそうだぞ。


どうしても、世に出る大人たちは、
早くから夢をもち、行動し、
素敵に導いてくれる出会いがあり、
挫折をし、それを力に変えて、というストーリーがあります。

なるたけ具体的に大きな夢をもつほうが、叶いやすいというのもあると思う。

でも、前にもブログに書きましたが、
夢を持つこと自体がもうすでに才能だと思うのです。

わたしは、夢だとか、こうなりたいとか、胸を張って言えること、なかった。

え・・・?将来?よくわからない。


はっきりと具体的な目標や未来の在り方を語る友人が、まぶしかったです。


まさかね。自分がなれるは・・ないような気がする・・・。ムリだよねぇ。
やりたいこと・・・わからない・・・でも、目の前のことは頑張っていくしかない・・・
置かれた場所、今ここからしか、未来はない・・・と



そうやって日々を蓄積していく中で、
夢、ともいえぬほどのやってみたい小さなカケラに高揚し、時間かかって形にしていく中で、

自分の人生が築かれていくことだってあるという気がします。

だからね、いいよ、同じでなくて。

すぐに見つからなくたっていいじゃない。

でも、精一杯もがけよぉ。投げたらあかん。


今、心の隅っこにあるかすかな「好き」の種が、
将来、きっと人生を輝かせる芽吹きになるから、と信じて、
それを伝えたくて、

えらそうではありますが、

そういった場に出かけたいと突き動かされているのです。


そしてそれは、43歳になって、まだ道半ばの自分を、未だに鼓舞していたいのです。

母だからとか、女だからとか、年だからとか、そんなことを笑いながらモノともしない、オトナの先輩や後輩たちを見本にね。

こんなもんかな、と自分の可能性を小さく感じてしまうことも、

油断してると、

すぐに襲われますのでね。笑