Mr.サンデーで、竹田圭吾さんを偲ぶ企画をみました。
わたしが最初にお会いした頃は、今のわたしよりもお若い39歳。
不特定多数の世の中を相手に、いつもなんとなく大多数が占めている雰囲気や空気を静かにぶった斬るスタンスで、
いつも静かに、冷静沈着に、理知的な言葉を選択してお話してらっしゃったのかと思うと、驚きます。
あの泰然と構えていた竹田さんが、30代だったんだ、、、。
なんとなくの多数がなんとなく考えて、思考停止に陥っている状況で、
本当にそうですか?と軸足を逆に置いて語ってくださる視点に、何度も目が覚める想いがしましたし、
時折メイク室でお会いすると、
あれ、ちょっと言い過ぎたかなぁと思って、、、とほんのちょっぴり気にされていたり
わたしなんぞの年下にも、私よりももっと年下の後輩にも、何年経っても同じ距離感で、丁寧な言葉で接してくださる方でした。
先輩風を吹かす、ということが全くない。年齢関係なく、人に対して真摯に向き合ってくださる。
11月のとくダネ!を観ていたら、妻に愛してると言葉にして伝えているかどうかを検証する企画で、竹田さんは、強制されることなく、自ら、いま言ってもいいですか?なかなか言えないので、とメガネを外し、カメラ目線で
あいしてるよ、
と一言おっしゃった姿が強烈に残っています。
その放送もリアルタイムで観ていて、またMr.サンデーでも観て、なんというのか、
言葉に微塵も濁りなく、でも大事な人に大事なことを伝えたいという姿を、わたしはずっと覚えていると思います。
がんは人生の終わりではない、また種類の違う人生が続くのだ、
言葉の力を感じます。
心の中に生き続けるとはいえ、
人の存在は空気ではないし、
肉体を伴って会えることってすごくすごく大きい。
私よりも、もっともっと深い関わりだった方はなおさらだと思います。
でも、
出会ってひとときでも共にお仕事させていただいたことに、感謝のきもちでいっぱいです。
世は多面体。声なき声。
言葉にしたいけどできない想い。
こういうとき、竹田さんならどうおっしゃるだろう?
きっと、これまでの言葉を受け取ってきた人の、考える座標軸になっているのだろうなぁ。
、、、、、。