1年が過ぎ、阪神淡路大震災から今日で21年。
今日、ウィークエンドの中でも特集がありました。
セレモニーで集う無数のロウソク。
静けさの中に揺れる灯火を見つめながら、大事な人と心がつながるひととき。
頬を流れる涙。
あるいは、嗚咽。
映像から、たくさんの想いが伝わりました。
インタビューの中で、
「この日は息子と一緒にいる気になれる」、
「あれから母と21年も会っていないんだな、と」
生放送中はどこか冷静であるよう努めていますが、さすがに感情が揺らぎました。
昨日もまた、スキー事故で、ご遺族となったお母様が、
「息子がいないと生きていけない」、と振り絞って答えてくださっていた一言が、
突き刺さっています。
直後のパニックはもちろんのこと、時間が経ったからこそ、時々考えてしまうことがあります。
あの時、もし、、、?
あの時、我が家も全壊していなかったら、両親は定年後、住み慣れた西宮に戻り、今一緒に住んでいなかったかもしれない、、、。
だからこそ今ある幸せと、
だからこそ手放した何か。
特集の中では、4歳で被災して家族を喪い、長崎の祖母に育てられた方が、また看護師になって故郷に戻った様子を追っていました。
ご自身も親になり、記憶を風化させまいと学校の教室で子どもたちに語っていました。
悲しくても前を向いていかなきゃいけない、
周りの人に支えてもらって育ってこられたから、僕は今もこうして生きている。
周りの支えが必要になっている人がいたら、それを支えてあげてほしい、と。
忘れないと生きていけないこともある。
情緒ではなく、冷静に対応していかなくてはいけないこともある。
でも、
時々、考える前に、ただ、感じていたい日があります。