昨日、10月16日は世界的に臓器移植への理解を深めてもらう啓発の日でした。
ライフワークとして、長年臓器移植の取材を続けている
元アナウンス室の木幡美子さんに詳しくレクチャーをしていただきました。
・経過年次と数字の変化
・臓器移植をめぐる諸外国の状況
・日本の現状
・立場の違いによる受け取り方の違い
・脳死でなくても提供できる部位もある
などを教えていただき
「命」と「選択」について、
これまでになく深ーく考えさせられた、濃密な時間でした。
そして更に、過去に臓器移植を受けたレシピエントの方にもお越し頂き、
発病〜移植〜現在までをお話いただきました。
臓器移植を受けた方々の横の繋がり・ネットワークが生まれていることや、
免疫反応を防ぐための薬を一生飲み続けなければならないこと、
勝手に自分の寿命を術後10年と決めてしまっていたが、既に20年経とうとしていて、リミットは作るものではないと感じていること
などを実体験を交えてお話し下さいました。
どれも実感のこもったお話で、唸りました。
色々と良い意味でショッキングな内容もありましたが、今回マインドさせてもらったのは、
事前に自分の意思を表示し、機会を作って家族で話し合うことの大切さです。
海外のベースの考え方と異なり、
日本の臓器提供は意思表示カードがあり、
「NO」がチョイスとしてある。
このため提供しないことも主張出来るという画期的な方法であるという点です。
ここが海外と大きく大きく違うそうで、
だからこそ、飛躍的な臓器提供の数字の伸びに繋がらないとも言えると思いますが、そこは表裏一体。
そこを尊重するのが日本のシステムならではの素晴らしい点だと教えていただきました。
自分や家族の万が一に、さ
て、どう対象するか……。
東京タワーやレインボーブリッジ、そしてフジテレビもグリーンにライトアップされ、
「命」ついて、熟考するきっかけをもらった一日でした。