横綱 白鵬関、歴代最多の33回目の優勝
おめでとうございます!
本当にすごいことですね。
「早々と初場所で決めたい」と語っていたその言葉通り、
更に、誰も追いつけないものにするような
11回目の全勝優勝(歴代1位を独走中)をもプラスしてしまうあたり、
有言実行を上回るものがあります。
先日、白鵬関に1時間、
じっくりインタビューをさせて頂きました。
色々なメディアで見聞きしていた白鵬関のイメージは、昔話に出てくる金太郎そのもの。
人格者で、気は優しくて力持ち。
実際は、歴史が好きで
とても勉強熱心。
自分の勘定だけで生きていない、
人を大切にする、想像以上に素敵な方でした。
昨秋に大鵬関の持つ
優勝回数32回の記録に並び、
今後は前人未到の領域に足を踏み入れることについて、そのインタビューで
「みんなにその瞬間を見てもらい、
一緒に歴史の証人になって欲しい」と彼は語りました。
歴史の証人。
一生懸命生きていても漫然と生活していても一様に過ぎていく日々は
未来から見れば全て過去。
意識を高く持っていようがいまいが、
過ぎて行った日々は全て
”歴史の一部”なのだと、
この時の横綱のコメントにハッとさせられた私。
横綱の言葉選びは、こんな感じでなかなか素敵なのです。
昨日の優勝インタビューでも
奥様が横綱昇進時に教えてくれた言葉についてお話ししていましたが、
言葉選びの裏側には
奥様の存在があるのかもしれませんね。
そうそう。
インタビューの際に伺った「夢」の話もとても興味深かったので
ご紹介させていただきます。
白鵬関は当初、モンゴル相撲の横綱であるお父様と
初の親子横綱を叶えるべく
「日本相撲界で横綱になる」夢を抱いていたそうです。
でも、初土俵を踏んでからわずか6年あまり、
今から8年前に既にその夢を果たしてしまったのです!
そこで横綱が思ったのは、
「夢は複数持っていなくちゃダメだ」ということだったそう。
普通、夢はなかなか叶わないものなのにねぇ……。
すごい方です。
そして、自分は特別だということも前置きした上で、
「叶わなくてもよいから、夢を持つことが大切」と
熱弁。
その白い肌から湯気が出ているように熱が伝わってきて、
私もいくつになっても夢に向かって邁進する勇気と心を持ち続けられる人でありたいと思いました。
ご本人は、「白鵬はこれ以上相撲は上手くならない」と言い切ります。
一聴すると寂しくなるような、自暴自棄にも聞こえるようなセリフですが、
それだけ稽古を積んできた人にしか言えないセリフだともとれます。
その横綱が今目指している夢は
双葉山関の持っている69連勝という記録の更新。
白鵬関のおかげで「歴史の証人」となれた私たち。
次の横綱の夢も、みんなで応援したいですね。
長い間大きなケガもなく綱を張っていられる丈夫な身体に生んでくれた両親に感謝していたのも
非常に印象的でした。
白鵬関も出場する大相撲トーナメントは2月8日(日)に国技館で行われます。
私も子供と応援しに行こうかな。
長い文章、読んで下さりありがとう