フリフリ♪
フリフリ♪
振袖姿を榎並に褒められ、しきりに袖をフリフリする永島。
榎並 「(…永島?さっきからやけに袖をフリフリしているんだろう…)」
永島 「榎並さん♪振袖って、昔は恋心を伝えるサインだったって知ってました?」
榎並 「え…?」
―江戸初期、女性から恋愛感情を伝えることが禁忌とされていた時代において、
意中の相手に袖を振ることで、女性はその秘めた想いを伝えていたという。
恋愛の際の「振る」「振られる」という表現も、ここからきているとされている。
永島 「なんだか、ロマンチックですよね…♪」
榎並 「そ、そうだな…(永島…やたらとこちらに袖を振っていなかったか!?)」
胸の高鳴りを覚える榎並。
ふと、永島が改まった表情を見せる。
永島 「榎並さん…」
榎並 「ど…どうした?(まさか…この流れは…!)」
ジッと榎並の目を見る永島。
永島 「そろそろ着替えたいんで出て行ってもらえますか?」
榎並 「ズコー!!!」
2016年幕開けを飾る、盛大な勘違いをかました榎並。
榎並 「は…はは!すまんすまん!」
永島 「フフフ、ごめんなさい♪」
榎並がそそくさと部屋を出ようとする。
永島 「…でもなぁ。」
榎並 「どうした?」
永島 「せっかく綺麗に着付けてもらったから、着替えるのがもったいなくて…」
榎並 「はは、悩ましいねぇ。確かに振袖は独身のうちしか着られないしな。」
永島 「独身のうち、かぁ。」
そう呟くと、まじまじと振袖を見つめる永島。
榎並 「あらら、また着替えるのが名残り惜しくなること言っちゃったかな?」
永島 「違うんです…そのぉ…」
榎並 「…?」
永島 「振袖もそろそろ卒業したいなぁ、なんて…」
榎並 「…お色直しは、何回にしようか。」
※本記事は榎並のしがない妄想である。
※久々に妄想ブログを記したが、30歳にもなると厳しいものがあると痛感した。